面が良いから仕方ない! | ナノ

焼いた餅、詰まる

あけましておめでとうございますー!!!これからもよろしくお願いします!!季節感とか気にしないでね!!気にしたらそこで終わりだ。
クリスマスパーティも楽しく終わって、年末年始はみんな実家に帰ったよ!もちろんわたしも!!



「明日から実家だねー。焦凍くんは準備終わってる?」
「まだ途中」
「なんで来た?!せめて準備終わってから来な?!ぐえええっ」
「どうせすぐ終わる。それに、あんま帰りたくねぇ」

12月29日の夜に焦凍くんに夜這いされあ〜れ〜と服を脱がされあんあんして今に至りますが。ベッドで寝てて後ろからぎゅうううと抱きしめられパワーSゴリラのせいで内蔵がね、うん。位置変わってしまうわ・・・。
明日から実家に帰ることが嫌なのか焦凍くんは今日1日ブルーだったわ。朝からアンニュイ・・・みたいな雰囲気でうわ・・・面が良い・・・やば・・・ってなった。ダメだよ美形がアンニュイな顔したらその辺の女は簡単に撃ち落とされて地面にひれ伏すんだからさ。いる?ひれ伏さない人なんて。
後ろから抱きしめられて髪をくんくんされてるんだけどえっちで汗かいたから汗くさくね・・・?明日みんな何時に寮出るんだっけ・・・荷物まとめたけど忘れ物ありそうだな・・・
焦凍くんやっぱ実家に帰るの嫌で準備ズルズルしてんのかな。なんか抜けてるけど何でもパキパキやるイメージだったからなあ。うんうんしてると後ろでため息ついた。ちょっとため息つくと幸せ逃げるし妖精が1人死ぬんだよ?どうすんの?焦凍くんのため息でいま喪にふくしてる妖精いるかもよ??

「名前と離れたくない」
「え?」
「5日も会えないなんて」
「・・・え?いや、たった5日じゃん・・・?」
「5日も、だろ。」
「帰りたくないの、家庭の闇とかじゃ」
「闇?まあ、親父に会うのは正直ダリィけど名前と会えないのが1番帰りたくねぇ理由だな」
「そ、そんなに」

わたしと会えないのが嫌なの???そんなに???勝己くんじゃなくて??練習の恋人なのにそこまで言って貰えると冥利に尽きるといいますかなんと言いますか。ちょっと、いや結構嬉しくて顔が赤くなる感じあるしうわああーーってなる。なんなん!焦凍くんなんなん!!・・・あまってこれおっぱいと離れたくないのかな??だっていま抱きしめてた腕が解けてそっと胸をさわって揉み揉みしてる。おっぱいか?おっぱいなのか??下心で触ってる?それとも悲しみに昏れる自分を落ち着かせるために触ってる??

「そんなにって、名前が好きなんだから離れたくないのは当たり前だろ」
「いやおっぱいめちゃくちゃ揉み揉みされながら言われてもだな」

心外!みたいな声で言うなや




そんなこともあったなあって感じ!翌日にじゃあばいばーい!!したときも焦凍くんはガッカリしてたわ。ついでに言うとうちに里帰りしないか?って言われていやそこ里じゃねーしってなった。それにわたしはエンデヴァーのいる地獄の轟家にはまだ行けないよ。だって心の準備出来てないもん・・・。鋼の心で食事に参加しなきゃ行けないんでしょ??NO.1ヒーローの前で緊張するってのもあるけど食事の雰囲気がヤベェってのは緑谷くんから聞いてんだわ。そんなとこでテレビみてお菓子食べながら年越しできるか??無理でしょ・・・。いくら焦凍くんが至れり尽くせりしてくれてもまだ無理だよ。いつか焦凍くんち行ってみたいなーとは思うけどね。まあ行く機会なんて来ないと思うけど!!(フラグ建築1級)

久しぶりの実家はなんか懐かしー!って感じだった。うちは父母姉わたしの4人家族なんだけど近くにおばーちゃんおじーちゃんも住んでるからすぐ遊びに行ける。おばーちゃんの作ったかぼちゃのポタージュが好きなんだなあ・・・。おせちとかいいからかぼちゃのポタージュ作ってくれんかな。って思って挨拶いったらあった。おばーちゃんエスパー?!

「名前!」
「ねぇね!!」

実家でだらーってしてたら姉が帰ってきてグワシッ!!と熱い握手を交わした。語ることは無い・・・!!わたしたちは腐った絆で強く結ばれているのだ!!!だからはやくのスーツケースに詰めてきた薄い本読ませろや。姉はいま社会人なんだけどその傍らで薄い本を描いている絵師なのだ・・・!!カップリングが合うという奇跡を起こしてからは姉によく供給してもらってる。まあわたしのハマってるカップリングもメジャーな漫画のメジャーなカップリングだからたっくさんしぶとかにも転がってるんだけどね!!やっぱり自分の妄想を反映してもらって描いてもらうのはやべぇよ。主に妄想のネタ提供は轟爆を変換してる。もちろん姉にも轟爆のことは言ってるぜ!!「は?熱いな」ってまた固く握手を交わした。その間?にわたしが入ってることは内緒だぜ!!!!ややこしくね?ホモに女はいらねーんだ。・・・あれ、じゃあなんでわたし間にいる??焦凍くん練習男じゃダメなのか?いやそれは不誠実だわ。え?わたしだと不誠実じゃないのかって?・・・うーん?

「ねぇね冬コミなんで新刊落とした」
「仕事と両立できなかった・・・すまねぇ」
「クッ・・・わたしにiPad買って!!データ寄越してくれたらベタ塗りとか出来ることやるから!背景も勉強する!!」
「名前・・・!!あんた美術壊滅的なのにそこまで・・・!」

なんと姉は冬コミに参加したにも関わらず新刊を落とすというとんでもないことをした!!姉のファンはそれなりにいるというのに!!壁サーじゃないけどお誕生日席だろうが!!!しっかりしろ!!!こうなったらiPadでもなんでも買ってもらってわたしが手伝うしかない!!美術が1〜2でもなんとかなるやろ!!練習したら!!姉のファン1号はわたしなんだから支えなければ!!

「ねぇねの新刊楽しみにしてたのに・・・」
「次のインテには出すからさ。ケツ叩き頼むね」
「釘バットでいい?」
「いや物理じゃねーんだわ。」

次のインテか・・・!!外出届けを出さなきゃ!!いやインテ大阪だから1泊しちゃう?!観光しちゃう?!まだ18じゃないのが悔やまれるよおおおしかも高校生には売ってくれないもんね?18禁は。はやく高校卒業してプロヒになりたい。プロヒになって金稼いで薄い本を山ほど買うのじゃ!!!

「あ、インテさ、この日なんだけどいつも売り子やってくれる友達が捕まんなくて。名前来れそうだったら売り子頼める?」
「売り子?!いやインテには行くつもりだったけどわ、わたしがやっていいの?!」
「やっていいってか頼みたいってか。サークル参加はチケット3枚あるし、よかったら腐女子の友達でも誘ったら?サークル参加は魅力的じゃん?」
「やば・・・!!並ばなくていいとか熱い!!でも友達・・・は」

腐女子ではないが紅白頭のへのへのもへじが頭の中にぽわーん・・・と浮かんで、いや、焦凍くん腐男子じゃないし!!たまたまわたしの持ってる薄い本は全部読んでるだけだし!!しかも意外と話し合うとかカップリングの解釈同じとか思ってないし!!

「多分来ないから大丈夫だよ!」
「そ?一応前日くらいまで誰も誘わないどくね。せっかく売り子してくれるんだし名前が誰か連れてきたかったら優先したいから」
「神かよ」
「わたしだ」
「気づかなかった・・・」
「暇を持て余す、神々の」
「「あそび」」

いや古いから!!!でもこのノリ好きだよ!!!





「名前ちゃんお財布は持った?ティッシュもハンカチも?携帯は?」
「持ったよ!お母さん心配しすぎ」
「だってあなた気を抜くとすぐにツボを買わされるから」
「初詣でツボを・・・?」
「あとこれ防犯ブザー。念の為ね。ひいたらプロヒーローが駆けつけるようにしてあるわ」
「なんのコネ?」
「お姉ちゃん名前ちゃんのことちゃんと見ててね。すぐにどっかいくし悪い人にもついて行きそうだわ」
「リード持ってっとく?」
「おい」

わたしの信用のなさなんなん??でもしっかり否定できない自分の不甲斐なさに泣いた。いや、悪い人にはついて行かないもん・・・!ツボだって初詣では買わないもん・・・!荷物になるじゃん!!!
お母さんに着物の着付けをしてもらって姉と2人で少しだけ距離のある神社に初詣に今から行きます!!去年も行ったことあるから迷子にはならないと思う!たぶん。まあ姉がいるし大丈夫よ。でもリードは要らんからな!!小さい頃はすぐにどっかいくって言われて子供用のハーネス手放せなかったらしい。まあ個性がらね・・・犬に近いし好奇心とかね・・・。いや犬じゃないからね!!!犬じゃ!!


「人結構いるね!」
「まあそれなりに大きいし、出店も沢山出るからねー。名前離れちゃダメだよ。手繋ぐ?」
「もー子供じゃないんだから!!」

電車に揺られて少し歩いてからたどり着きました初詣会場!!結構人いるし混みあってますな・・・!!所狭しと出店もあってなんか一気にお腹すいてきた!!着物でお腹締められてるけど全然入るわ!!たぶん!朝からお雑煮でお餅も2個も食べたけど!!その時に詰まったのは言うまでもない。タイトルね。何食べよう〜!って参拝の列に並びながらあちこち見てたら姉に手を繋ぐ?なんて言われた。もー!いつまでも子供扱いして!!高校2年生も終わりのわたしがはぐれるわけないでしょ!!


「あれ?ねぇね?」


と、思っていた時期がわたしにもありました。
参拝のあとに何食べようかなあーって思って出店のこと考えておみくじのこと考えてうんうんして気づいたら姉横にいなかった。は?姉迷子か!!え?わたし・・・??わたし迷子なん??きょろきょろしても姉の姿見えないし・・・!!でも参拝の列は地味に前に進むし・・・!!どうしよう、とりあえずもう少しで参拝出来そうだししてからゆっくり探す??まあ神社を出てることは絶対ないと思うけど。頭の中で姉が「やっぱりリードつければ良かった」ってため息ついた。リードはいらん!!ため息つくな!!また妖精が死ぬでしょ!!でもオッサンみたいな妖精は死んでよし。

「あれ、君一人?」
「え?」
「うわかわいいね。1人なの?はぐれた?」
「え、いや、」
「おにーさんも友達とはぐれちゃったんだ。良かったらお互い見つかるまで一緒に回らない?いいでしょ?」
「いや、その、」

オッサンみたいな妖精は死んでよしとか言ったからか知らないけどチャラい男が絡んできたんだが!!めんど!!なにいいでしょ?って!!普通に考えて嫌なんだけど?!たとえこの人が出店の食べ物全部奢ってくれるって言ったって・・・言ったって・・・・・・・・・いや、ついて行かないから!!!この人無駄に背が高いし謎に迫力あるからちょっとたじ・・・っとしちゃうけどわたしはヒーロー希望!!こんなとこで負けない!!着物で動きづらくても何かされたらやるしかねぇ!!ヒーローとはピンチをぶち壊していくものだ!!この手がわたしに触ったら捻りあげてやるぜ!!

「ね、回ろう」
「うわっ」
「俺のツレになんか用か?あ?」

手が伸びてきた!!やるしかねぇ!!と思ってキッ!としたら急に横から肩を抱かれて誰かにぼふってなった。何奴?!次から次へと!!って思ったけどこの匂いとこの声はめちゃくちゃ知ってる!!!そしてなんかデジャヴ!!
横を見上げるとやっぱりそこには勝己くんがいた。

「い、いや、はぐれたみたいだったから一緒に探してあげようと」
「子供じゃねーんだわ。それにもー見つかったからてめぇといる筋合いはねーよなァ?」
「そ、そうですね」
「サッサと消えろやカス」
「すみませんでした・・・!」
「いや迫力」

勝己くんの凄みやべぇ・・・!!あれはヒーローというか敵だよ・・・!!敵すらも逃げていくような敵だよ!!チャラいおにーさんは参拝の列を飛び出して逃げてったけどめちゃくちゃ混んでるから人にぶつかりまくりではた迷惑だよ。それにしてもカバンの中に入れてた防犯ブザーがお守り代わりになるとはな。いやはや引かなくてよかった。

「で?てめぇはなんでここにいんだくそ犬」
「初詣だよ?ねぇねと来たんだけどはぐれちゃった」
「ねぇねて・・・。お前の実家この辺だったんか」
「ううん!電車で来た。去年もここ来たから」
「ふーん」
「勝己くんはお家この辺なの?家族の人ときた?勝己くんもはぐれたん??」
「連れてこられたんだよ誰がてめぇみてぇにはぐれるかアホ」
「ぐぬぬ」

ホッと一息吐いてたら横にいる勝己くんになんでここにいるんだと聞かれたけど初詣だからだな??逆になんで初詣以外でここにいると思う??勝己くんの実家はこの近くらしい!!いいねおっきい神社近いと!お祭りも初詣も行き放題だね!!え?初詣は何回も行かん??そっか・・・。勝己くんはお父さんお母さんと来た、というか無理やり?連れてこられたらしいけど自分から離れたらしい。たしかに勝己くんお年頃だからお父さんお母さんと一緒にいるの見られるの嫌そう。男の子って難しいよねー。はーやれやれのポーズとってたらなんかじろじろ見られた。なに?なんかついてる??てか肩抱いたまんまだな??

「なに?」
「なんでも」
「あ、着物?お母さんに着せてもらったの。似合う?」

腕を持ち上げて袖をつまみながらちょっとポーズとかとってみた。まあ勝己くんだからディスられるのはわかってんだけどね!!

「似合ってんじゃねーの」
「へ」
「馬子にも衣装」
「いや褒めてねーな!てか肩!もういいよ!」
「あ?はぐれんだろーが」

ちょっと真面目な顔して言うからドキッとしちゃったじゃん・・・!!!どうせわたしは馬子にも衣装猿にも衣装鬼柄にも化粧だよ!!


勝己くんとお互いの実家のこと話しながら参拝まで並んで2人で二礼二拍手一礼して神様に挨拶した。今年も健康で居られますようにいいホモが摂取出来ますように!!え?挨拶であってお願いを言うところじゃない??いいんだよンなこまけーこたぁよ!!隣をちらっと見ると勝己くんもなむなむしてた。勝己くんはなにをお願いしてるんじゃ??見続けたら「何見てんだカス」って言われた。カスじゃねー!

「ねぇお腹すいた。出店まわろーよ!」
「おま、姉貴探せや・・・」
「大丈夫この神社の中にはいるよ匂いするもん」
「そりゃそーだろうよ」
「わたしやきそばとねー、ステーキみたいなやつとね、ぶどうあめとね、チョコバナナとね」
「ンなに食えるんか」
「?勝己くん一緒に食べるでしょ?」
「・・・」

参拝が終わったら勝己くんに手を引かれて列から出たけど、出店の道も混み混みですな・・・!!でも売り切れるってことがないから安心だよね。同じ食べ物だすお店も沢山あるし。イベントとは違うのよ。あれは売り切れある。もっと刷れや・・・!!あんたの本には需要があんだよ!!って何度涙を飲んだか。姉は匂いがするから神社の中にはいるよ。てか置いてかないでしょわたしを。姉も強かだからたぶん変な男が寄ってきても秒で逃げてくと思う。男がね!!まあ一応姉に連絡入れておこう。呆れてると思うけどな!!そしてもうお店見てたら食べたさの極みになったからはよ回ろう!!って勝己くん促したらまたじっと見られた。今度はなんなん??と思ってじっと見返してたら勝己くんが先に逸らした。勝った!!!

「何から食うんだよ」
「たこやき!!」
「食いたいもん増やしてんじゃねぇあほ」






「あーおなかいっぱい」
「あんだけ食ったらな・・・」
「あ、まだわたあめ食べてないわ」
「・・・」
「なに?わたあめは空気じゃん」

ちょっとした縁石に座って2人で買ったものをもりもり食べた。思ったより多かったけどなんとか食べれたわ!!まあ勝己くん結構食べてくれたけどね。ちょっとうぷってしてんのおもしろ。え?わたしのせい?なんの事だか・・・。

「ほら行こう」
「・・・」
「行かない?勝己くんここで待っててくれる?」
「・・・誰もいかねーなんていってねーだろーが」
「そうこなくっちゃな!」
「ペットにはリードつけとかねぇと怒られんだわ」
「ペットじゃないし!!」

よしわたあめ!!わたあめじゃ!!すたっと立ち上がって勝己くんがおしりの下に敷いてくれたハンカチをポンポンと払ってカバンにIN!勝己くんこういうことナチュラルにしてくれるからちょっとうぐっと来ちゃうよね。馬子にも衣装とか言ったけどさ。わたあめ買いに行こ!と座ってる勝己くんに手を出すと手をじっと見られた。なんなん??今日はよく見てくるじゃん。やっぱわたしどっか変なのかな?なんかついてる??てか来ない?お腹苦しいから座ってるか??と思ったら手を取りながら立ち上がった。リードつけなくちゃってニヤリと笑うけど、わたしはペットじゃないんで!!!



「あまい!!おいしい!!いくらでも食べられそう!」
「そりゃあんだけ人に食わせといたら入るだろーよ」

わたあめをかって道の端でもりもり食べてるんだけどわたあめってマジで無限に食べられるよな。わたしは虹色のわたあめより白一色が好き。いや味変わらんけどね。勝己くんはちょっと歩いたらお腹落ち着いたみたい。そうだ勝己くんの胃袋はヤワじゃねーんだ!!あんなんでやられっかよ!!

「はい勝己くんもどーぞ」
「・・・」
「おいしい?」
「くそあめぇ」

もりもり食べてたらまたじっと見られてたから食べたいんかな??と思ってどーぞしたらあむって食べてくれた。まあ勝己くんには甘いよね・・・。あ、これあーんじゃん。

「おいしかった!」
「よかったな・・・」
「・・・うーん」
「あ?」
「どれもおいしかったけど、勝己くんの作ったお菓子とか料理の方がおいしい」
「こんな飯と比べンなや」
「いやこういうとこって雰囲気でブーストかかるじゃん美味しさに。それでもやっぱり勝己くんのお菓子食べたい。」
「お前は・・・」
「何その深いため息」

勝己くんとご飯とかデザートとか食べてて思ったけどやっぱ勝己くんってめちゃくちゃ料理とか上手なんだなって!!才能マンだし??餌付けされたわたしはすっかり胃袋掴まれてんですわ。出店めちゃくちゃ楽しみにしてたけど、勝己くんと食べて余計勝己くんの作ったもの食べたくなった。うむ!そしてため息つくな!!妖精死ぬってば!!

「なに?ねえ寮帰ったらお菓子作ってね。食べながらゲームやろう」
「ランク落としてなかったらな」
「頑張ってやってるじゃん!!難しいとこ応援呼ぶから来てよ!」
「暇だったらな」

最近は手作りお菓子食べながらゲームやってないじゃんね!帰ったらやろう!お菓子食べたいから!!勝己くんの作ったお菓子のこと思いながら言ったらまたじっと見られた後にふって笑った。は・・・・・・・・・かっこいいじゃん・・・。

「つーかお前ずっとチョコついとる」
「えっ?!どこ?!?!なんで先に言わんの、」

チョコ?!?!いつから?!?チョコバナナ食べた時からだから少し前じゃね?!?!やばそんな顔で歩いちゃったの?!死ぬほど恥ずかしいわ!!!!うわああああ!!!って思って口元拭おうとしたらその腕を掴まれて目の前暗くなったなんで?って上向いたら勝己くんドアップで、口にふにって感触したあと勝己くん少し離れて笑っ

「うそ」
「・・・・・・・・・なんで嘘、てか、なんで、ちゅー!!」

いやうそって言った顔めちゃくちゃイケメンだったし女子なら確実に撃ち落とされて池に沈んでるわ。・・・じゃなくて!!!なんでまたちゅーなんか!!!ぐわあああ!!ってなって勝己くんの胸をぽかぽか殴るけど涼しい顔してら!!!このやろ!!!こんな誰が見てるかもわからんところで、

「名前」
「ハッ・・・、ね、ねぇね!!」
「あんたはほんとにはぐれるんだから・・・」

聞き覚えしかない声が聞こえてギギギとそっちを向くとこれまた両手に沢山なんか買ってる姉がいた。いやお前もしっかり楽しんでんな??わたしのこと探してねーな??こんなか弱い名前ちゃんを!!・・・いや一般人の姉よりヒーローのひよっこのわたしのほうが確実に強いわ。ごめん訂正するね

「・・・でも大丈夫そうでよかった。ツボも持ってないし。」
「いやツボ買わんて!!!」
「ちわ」
「こんにちは。名前がお世話になってます本当に。いやマジで本当に。」
「念を押すな」
「お付き合いしてるの?」
「・・・」
「?!?!違うよね?!違うよねぇね!!!」
「照れなくていいって!!こんなにイケメンな彼氏がいるなんて名前も隅に置けないねえほんと。」
「違うって!!違うってええ!!勝己くんにも失礼でしょ!!」
「いやさっきいちゃついてたの見ちゃったし。」
「ヒェ」

勝己くん知らない人には借りてきた猫みたいになると思ったら普通に挨拶するししかもお付き合いしてるの?になんで無言なんだよ!!無言は肯定と取られるんだぞ!!
違うよって言ってもさっきいちゃついてたの見たって・・・、え?さっきの・・・いちゃつき・・・??さっきのって・・・ちゅーか・・・???

「ごめんねこんな照れ屋なんだけど、見た目はかわいいから」
「いえ、中身もかわいいです」
「うわアツアツじゃん!なんかわたし邪魔者だね!!先に帰ってるから名前のこと頼んでもいい?」
「ちゃんと送ります」
「頼もしーなあー!!・・・あれ、もしかして爆豪勝己くん?体育祭の!」
「うす」
「名前すごい人捕まえてるじゃん!!将来安泰!!仲良くしなよ!!じゃーねー!!」


真っ白になってたら勝己くんと姉がなんか喋ってバーって姉帰っちゃったけどわたしはそれどころでは無い。見られた・・・家族に・・・!!ち、ちゅーを!!!キッスを!!しかもお付き合いしてないのに!!不誠実なのに!!勝己くんは焦凍くんの好きな人なのに!!いやわたしからしてるんじゃなくて勝己くんから不意打ちでされるからわたしは悪くないし!!勝己くんもペットへのちゅー控えろや!!焦凍くんが見てたらまた燃え上がっちゃう(物理)でしょうが!!!

「見られた・・・うう、見られてた・・・」
「減るもんじゃねーだろ」
「いや確実にわたしのなかの何かが減ったよ!!」
「もっと減らしてやろーか」
「やめ!!やめ!!」

ガーンと落ち込んでたら腰を抱いてきてグイグイ顔を寄せてくるから手で何とか押し返してるけどやめ!!顔がいいんだからやめろ!!!イケメンの輝きは強すぎんだよ!!あとこんなとこでもうしないから離れろ!!!
ん?なんか知ってる匂いが

「あれ、なんか知ってる匂いする」
「あ?」
「これは・・・緑谷くんの匂い?近くにいんのかな?」
「いねーよ。さっさと行くぞ」
「え?そう?うーん」

絶対緑谷くんの匂いしたと思ったんだけど・・・。うーん?ときょろきょろしてたら勝己くんに手を握られてズンズン進むからなんとかついてった。そういえば勝己くんと緑谷くんは幼なじみだから、緑谷くんこの辺にいてもおかしくないのか。・・・あっ、さっきの見られてないといいけど






『次回予告!』
姉に勝己くんにちゅーされてるところを見られてこの世の終わりの気分ですが!!わざわざ勝己くんが家まで送ってくれて姉はまたニヤニヤするし!!お母さんもあらあらまあまあするし!!!やめて!!勝己くんとはお付き合いしてないの!!飼い主とペットなの!!・・・いやそうじゃないって!!!


次回!「お前やったことあんな?」デュエルスタンバイ!!


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