面が良いから仕方ない! | ナノ

いやしっかり個性かかってましたね

おはようございますこんにちはこんばんは苗字名前です!!前回はなんか大変だったね!!ファンの人に拉致監禁されちゃって個性?増幅装置的なものに入れられ好感度がどうのこうの焦凍くんと爆豪くん手を繋いでHappyだのなんだか3人でイチャコラする謎の次元だったりね!!わたし振り回されすぎでね?!あっこの小説のヒロインだから仕方ない?小説?!ヒロイン?!何それ?!メタやめろ!!・・・落ち着きます。
とりあえず、緑谷くんから聞いたけどあのファンの人はわたしのすげーストーカーだったらしい。1年の時の体育祭の時からだって。なげーな。部屋には隠し撮りとかもたくさんあったらしいし、わたしと焦凍くんのデートの時もあとつけてたらしい。キモ!!で、助けてもらったみたいなきっかけであわよくばって思ってたらしいよ、すげー執念だよ。先生に突き出さて流石にやったことがやったことだったから残念ながら退学になったらしい・・・。なんか申し訳ない気持ちあるけどどう考えてもわたしはただの被害者なので気に病む必要ないね、うん。天下の雄英高校でやることじゃないもん・・・勝手に体育館使って喧嘩とかならまだしもね。あと押収さたあのわたしのメモリアルなに??あれどこでゲットしたの??自分で作ったのかな??それにしてはカメラ目線も多かったけど・・・。まあ考えたら負けなんだよね。わかる。
でさ、わたしあれからちょっとおかしい気がするんだよね


「ンなとこでミスすんなくそ犬」
「あっごめん」
「集中しろや雑魚」
「し、してるよ」

いつも通り、いつも通り共有スペースのソファーに並んで座ってゲームやってるんだけども。爆豪くんと。ちょっと覗きあったりするから腕が触れそうな距離で。これもいつも通りなんだけども。なんか、なんか緊張しちゃっておかしいんだよ・・・。よくわかんないけど!!
あの拉致監禁事件からやけに爆豪くんといるとソワソワして落ち着かないというかさ!いや爆豪くんも変なんだけど!!帰りだってなんか手を繋いできたり2回もき、キスしてきたし・・・!!1回目は不意打ちだったとしても2回目は普通に避けれたはずなのによけれなかった・・・。なんか声だってやさしいし視線だってなんか逸らせないってかなんというかなんかちょっとあんな目で見られたら困っちゃうって言うか!!!爆豪くんもおかしいよ!!前みたいに乱暴?いや乱暴と言われたら乱暴ではなかったかもしれないけど、乱雑に扱ってくれればいいのになんかたまに一緒に帰る時も首じゃなくて手を繋ぐ様になったし!それでやっぱりみんなに付き合ってるって勘違いされてるじゃん!!!もう訂正してもあーはいはいみたいな感じで見てくるからどうしようもなんないし!!!男子は変な目で見てくるし!!焦凍くんもムスッてするから2人きりになったらベッタベタ凄いし!!それも心臓もたないっていうか!!!もー!!
今だって、今やったへんなミスみたいなの前にやったらめちゃくちゃ怒ってたのに全然怒んないし!!フォロー完璧だし!!怒んないでフォロー完璧な爆豪くんなんてただのめちゃくちゃ良い奴じゃん!!非の打ち所がない!!なんなの!!

「あ、クリア出来た」
「俺がいっからよゆーなんだよ」
「ありがとう!あっ、欲しかったやつドロップした・・・!」
「あ?」
「ほらこ、れ・・・」

うがーー!!ってなりながらゲームしてたら達成感のある効果音と共にステージクリアの文字が出てきてやった・・・!!しかも欲しかったやつドロップしたー!!とハイテンションになった!!やば!1回でドロップするとは思わなかったんだけど!!めちゃくちゃ嬉しいんだが・・・?!となってたら何ドロップしたのかこっちを覗き込んできた爆豪くんと見せようとしたわたしの視線がめちゃくちゃ近くでバッチリあった。え、顔近・・・・・・爆豪くんのかおちか・・・・・・
あっなんか認識したらめちゃくちゃ恥ずかしくなってきてぎょあーーーっと顔が赤くなってきた気がする!!やば顔から火が出る個性が!!!爆豪くんも目ぇぱちくりしてるし!!


「ちょっとおふたりさん共有スペースでイチャコラしないでよ〜!!」
「わっ?!いや、え?!ちが!!みなちゃん違うから!!」
「そんな顔で言われても説得力の欠片もないんですけど??」
「ですけどー?」

ぱちくりした爆豪くんと目が逸らせなくてあーーー!!ってなってたらみなちゃんが後ろから声をかけてくれてそれにぎゃっ!?ってびっくりした・・・!でもおかげで爆豪くんと見つめ合うのからは開放されたありがとう!!でもいちゃついてなんかないから!!だからニヤニヤすんなや!!!とおるちゃんもニヤついてんのわかんだぞ!!!


「なーんか最近名前バクゴーのこと前より好きになったんじゃなーい??なんかLoveイベントでもあったのー?気になるー!」
「はあ?!?!な、何言ってんの?!!意味わかんない!」
「私には意味わかるんだなー!名前ちゃん前より乙女だし!爆豪くんも前よりやさしいし!」
「お、乙女って!!いや、爆豪くんは前から優しいじゃん!!」
「「ふーん?」」
「あっ、うっ、」

なんだこいつら!!なんだよこいつらはー!!わたし爆豪くんと付き合ってないし!!Loveイベントなんてなかったし!!手を繋ぐようになっただけでちょっとキスされたりしただけだし!!あ?!これLoveイベントか?!というか爆豪くんは前から優しいじゃん!!それがもう少しだけ優しくなっただけで・・・!

「おらいくぞくそ犬」
「わっ、爆豪くん?!」
「ごゆっくりー!夕飯までには降りてきてよー!」
「ごゆっくり〜!」

わたわたしてると爆豪くんにグイッと腕を引っ張られてエレベーターまでズルズル引き摺られていってるんですが・・・!そしてごゆっくりって何!!夕飯までにはゲーム終わらすわ!!当たり前じゃん!!
エレベーターに乗り込んだら爆豪くん自分の部屋の階押した。爆豪くんの部屋で遊ぶのかな?と思ってたら腕を掴んでた手の力が抜けて、そのままするすると手先まで撫でられてから手を繋がれ・・・、繋がれ?!あ?!わ、あ?!?!

「ば、ばく」
「俺ン部屋くんだろ」
「あっ、いや」
「えるでんりんぐ買った」
「行きます!!」

ええ?!今流行りのふろむの死にゲー?!?!めちゃくちゃ気になってたんだよ!!おっさん性捧げる前作とかと同じ感じなんでしょ?!わたしは捧げてたよおっさん性!!でもいまお金無くて買うのは迷ってたから・・・!!やらせてくれるのかな?!やってるの見せてくれるだけでもいいな!!
エレベーターがチーン!となって4階についてるんるんで爆豪くんの部屋に向かった。爆豪くん結構進んでたりするのかな??前作とどう違うのかなー!!爆豪くんの整理整頓された部屋に入ってベッドに背中を預けて床に座った。ベッドに寄りかかってゲームできる配置最高。わくわくしてるとゲームのスイッチいれた爆豪くんが隣に座ってきた。

「あ、今日のデイリーまだ終わってなかった」
「あ?あとでやりゃいいだろ」
「そだね!あと少しだったし!いまは目の前のゲームだね!だいぶ進んでる?」
「昨日買ったからまだ序盤」

さっきまでやってたゲームのデイリー途中だったこと思い出したけどまだ今日時間あるし大丈夫か!寝るまでにやればいいしね!爆豪くんもこっち見ないで返事だけしてたらゲーム始まった、どれどれ・・・

「えっ名前わたしじゃん・・・。ゲームの中で何回も殺してんの?!これ死にゲーだもんね?!」
「どーだかなァ」
「そんなに殺したいほど・・・?!」

始まったゲームのキャラ画面に表示されてんのがわたしの名前でびっくりしたけどこれ普通に殺すつもりで入れたか?!そうとしか思えねぇ!!とんでもねぇ・・・!いつか殺される・・・?!

「死ななきゃいーんだろうが」
「いやそうだけども」
「俺がンなヘマすっかよ」

You dead・・・

「いや死んでるし」
「話しかけるからだわくそ犬」

やはり才能マンと言えど死にゲーは死ぬんだね。まあ死んで覚えるみたいなとこあるしね!!爆豪くんがコントローラー渡してくれたからえっやっていいの?!ってなったけどやっていいらしい!!まあまだ序盤だから死んでも痛くも痒くもないか!!死んでんのはわたしなんだけどね!!

「うわ懐かしいこの操作性」
「てめぇもそれなりにゲーマーだな」
「まあね!ゲームと薄い・・・ゲフンゲフン漫画とか小説とかで生きてきた感じ」
「見てりゃわかる」
「えっわかっちゃう?!」

わたしが腐女子なのとか見てたらわかんの?!?!と思って爆豪くんの方みたらベッドに頬杖ついてこっちみてた。えっ見てた。そして近・・・いや今までのこの距離感だったはずなんだけど、はずなんだけど?!というかそんなにみんなや!!また心臓がウワーッと騒ぎ出して顔が熱くなる感じがしてきたけど目が逸らせない・・・!!

「み、見なくていい・・・から」
「俺の勝手だろーが」
「うう、爆豪くんなんか変」
「あ?」
「だって、なんか、」
「少し黙れ」

そういいながら顔が近づいてきて、見てらんなくてぎゅっと目を瞑ると唇にふにっとなにか当たって、いや、これは、これはキスですな・・・!!!また、また!!ペットへのスキンシップ多すぎませんか・・・!!唇が離れて恐る恐る目を開けるとめちゃくちゃ至近距離に爆豪くんいた!!いやこれ喋ったら口またくっつく!!!

「う、なんで、こんな」
「宣言してンだよこっちは」
「どこで・・・?なにを・・・?」
「てめぇの力で落とすってなァ。まあそれだけじゃなさそうだけど」
「へ・・・?なにを・・・?」
「こっちの話」
「え、んっ、」

なんの宣言?なにを落とすの?!単位?!単位は落とさない方がいいよ?!自ら進んで留年?!爆豪くんが?!ってえええってなってたらまたキスされた・・・!?えっ、ちょ、ちょ!!!

「んんっ、ぁ、んっ、ばくご、」

ぐわああああ頭の後ろに手が回って全然離れられない!!!はむはむされてたと思ったらし、舌も入ってきた?!?あっ?!あ!?!いやいやいやちょおおおお!!!あっ死んでる!!画面の中のわたし死んでる!!そしていまここにいるわたしも死にそう!!いやまってダメじゃんこんなキスしたら!!仮にも焦凍くんと練習なんだけど恋人なんだしわたし焦凍くんのことす、

「んっ、ぁばばばばくごおおおくんんん!!」
「んだよ」
「わーー!!!!だめ!!!だめ!!!」
「なんで」
「だってわたし焦凍くんと!!」
「ガチの恋人じゃねーだろうが」
「いやでもわたし焦凍くんが!!!」
「俺は」
「へ」
「俺ンことはどー思ってんだよ」

ば、爆豪くんのこと・・・?!爆豪くんはクラスメイトで飼い主でゲーム友達で、それで、それで
だから真剣な顔で見てくるな・・・!!!心臓が破裂するうううう!!

「友達とはキスしねンだわ」
「あ、う、だからペットで、」
「ふつーは好きでもねぇやつにキスされたら嫌なんだよ」
「う、」
「・・・嫌じゃねェんだろ、名前」

「わーーーー!!!!!!!」


死ぬ!!!!!!!死ぬ!!!!!!!恥ずかしいやらなんやら心臓が!!!死ぬ!!!グイーッと爆豪くんを押しのけてスタッと立ち上がってギャーーーーッ!って部屋から転がり出してそのままエレベーターに乗り込んだ!!!!あ、ドア開けっ放しだけどそんなの関係ねぇ!!!ゴロゴロと転がり込んだエレベーターの中で蹲って顔を触ったら熱!!熱い!!!
はあーーー?!爆豪くんなんなの?!?!なんなの?!?!はあーー!?意味わからん!!おかしい!!おかしい!!爆豪くんも、わたしも!!!
どう考えてもおかしい!!!

「うわあー・・・・・・」

またキスしちゃったしなんなん・・・。飛んだ不貞行為じゃんわたし・・・!いやでも仮の恋人だからそこまで操建てせんでも・・・?いや!!わたし好きなの焦凍くんだし!!焦凍くん!!わたしが好きなのは焦凍くん!!

『・・・嫌じゃねェんだろ、名前』

「やめろおおおおおお!!!!」

さっきの爆豪くんの顔が頭から離れねぇええええ!!やっぱりおかしいって!!!これおかしい!!!まるで爆豪くんわたしのこと好きみたいだし、わたしも爆豪くんのこと、


「いやちが!!!!!!」
「ウワッびっくりした!!!」

エレベーターがガーッてあいて入ろうとしてきた緑谷くんがわたしの雄叫びでめちゃくちゃびっくりしてたのはまた別の話。






「緑谷くん、わたしなんかおかしいの・・・」
「おかしい?」

別の話じゃなかったっていうね。いや別日ではあるんだけども!わたしがおかしいのは誰にも相談出来ねぇ!!って思ってたけどよくよく考えたらこのとんでもねぇ意味不明なトライアングルを知ってるのはひとりいた!!そう!!出久・緑谷!!海で話したじゃんね!!よかったーーあの時話してて、これは心強い相談相手じゃん!!
でもみんなの前で話すわけにもいかないから伝書鳩を飛ばしてこっそり空き教室に来てもらうようにきた。え?伝書鳩??口田くんにお願いした。この手紙を鳩につけて緑谷くんに飛ばしてって。口田くんは口が堅いから大丈夫。あとわたし動物枠だから。たぶん。口田くんも動物として接してくれてるから。たぶん。
空き教室で向かい合って座っていざ話を切り出した。あ、ちゃんと相談料は払うよ。だからジャーキー持ってきた。

「なんか、爆豪くんが」
「かっちゃんが」
「最近やさしくない?」
「それは、どうだろう・・・(まあ苗字さんのこと自分の力で落とすってかっこよく宣言してたしな・・・)」
「それでさ、なんか」
「うん」

緑谷くん相談しやすいし爆豪くんとも仲良いし焦凍くんとも仲良いから相談相手としてはバッチリだよね・・・。でも恋愛?相談てやっぱり恥ずかしいしわ。ジャーキーに伸びる手が止まらんもん。え?ただ食べたいだけ??違う違う。





「わたし、おかしい」
「うん」
「爆豪くんといると、なんか、苦しくて、心臓」
「うん・・・(おっ・・・)」
「変にバクバクしちゃうし、き、」
「き?」
「キスされても・・・嫌じゃなくて、」
「う、うん!」


おおおおおおおおおおおお!!!?!?かっちゃん!!!かっちゃんきいたか!!!いや聞いてないわ!!あ、緑谷出久です!!急にチェンジごめんね!!僕の心の声の方が大きくなったね!!!だってね?!?!ね!!!!これはとんでもない展開じゃない?!?!かっちゃんの方にも光さしてきたな?!

「変だよね、焦凍くんが好きなのに・・・」
「いやまあ、気持ちはね・・・移り変わるから・・・」
「でもこんなの良くない、なんか爆豪くんとはこう、そういうんじゃなくて」

そういうんじゃないってどういうのなの〜〜!!!かっちゃんとは恋愛出来ないってこと?!?!主従関係強すぎて?!?そんな殺生なことある?!かっちゃんは君のことめちゃくちゃ好きだよ?!?!僕は6割くらいかっちゃん推しになっちゃってるからかっちゃんのこと薦めちゃうよ!?!

「かっちゃんのことは、好きとかじゃない・・・のかな?」
「好き・・・うーん、うーーーん、わかんない!!わかんない!!」
「お、おう、」
「もうあの拉致監禁のあたりからなんかぐちゃぐちゃなんだよおお、もうわかんない!!」
「え?」

拉致監禁のあたり・・・??うがーー!!ってなってジャーキーを食べまくってる苗字さんを見てからつい先日の苗字さん拉致監禁事件を思い出した。たしかめろめろになる機械に入れられて、出てきて最初に見た人にめろめろに・・・。そして目の前にいたのは轟くんと・・・・・・かっちゃん・・・・・・。
えっ、これもしかしなくても、まだ個性かかってるのでは??それでかっちゃんにときめき?を感じている・・・??でもそういうことならやっぱり苗字さんはかっちゃんのことが好きって訳じゃなくて、個性のせいでめちゃくちゃ気になっちゃってるってことになるじゃん・・・。そんなのある・・・?かっちゃんはわかってんのかな・・・いやかっちゃんだもん分かってないはずない。でもこの個性解く・・・?でも解かないと苗字さんが悩んじゃって可哀想だし・・・。でも解いたら・・・。

「・・・そ、それって個性のせいかも」
「え?個性?拉致監禁の?」
「うん」
「でもあれはもうかかってないってリカバリーガールが、」
「念の為、相澤先生のところ行って抹消して来てもらえばハッキリするんじゃないかな」
「なるほど・・・」

かっちゃん言ってた、自分の力で落とすって・・・!それにこれじゃあやっぱりよくないよ!!!もしかしたら、もしかしたら個性のせいじゃなくて実際に好きかもしれないし!!まだ可能性はあるんだ!!かっちゃん!!君はこっからだろ!!!こっから1番になるんだろ!!!

「とりあえず、相澤先生のとこいこ?」
「うん、ありがとう緑谷くん」

ほとんど苗字さんが食べ尽くしたジャーキーの袋を持ってカバンにしまい職員室へ向かった。ところでなんで伝書鳩使ったの??LINEで良くない・・・??




「この前の個性がかかってるかもしれない?」
「はい」
「心当たりあんのか」
「なんとなく・・・」
「そうか」

2人で職員室に行くと相澤先生は結構あっさり納得してくれた。いや、あの事件控えめに言って凄かったからな。だって学校のなかで拉致監禁だもん。大したこと無かったけど同意無しのえろ同人みたいな展開になってたら確実にニュースになるレベル。良かったね彼が初心でさ!
相澤先生はシャッと個性を発動してくれて髪がジャーン!って上にあがってバサーって落ちた。

「どうだ」
「うーん、今はなんとも・・・」
「まあかかってたんなら解けたろ」
「ありがとうございます」

ぱちくりした苗字さんは手をグーパーしたりしてみてるけど多分手のグーパーは関係ないね。ありがとうございましたとお辞儀して2人で職員室から出てきてみたけど、さてどうなってるか・・・

「どう?かっちゃんのこと」
「うーん?・・・うーん」
「とりあえずかっちゃんにあってみる?」
「うんそうする!緑谷くんありがとうね」
「うっ、うん」

ニッコー!と笑ってお礼言われたらそりゃドキーン!としちゃうよね・・・。だって苗字さん可愛いもん・・・。さて・・・最近かっちゃんにどきどきしちゃってる苗字さんに気づかないわけが無い轟くんに事の顛末を説明しに行くか・・・。う、胃が痛い・・・。






「爆豪くん!」
「あ?んだよくそ犬」
「クエスト手伝って」
「だりぃ」

爆豪くんの部屋に突撃しベッドに背中を預けて座ってる爆豪くんの隣にどっこいしょー!と座り込んで有無を言わさずスマホでアプリを起動した。そうすると爆豪くんも渋々?ながらもいじってたスマホの画面をアプリにしてくれたのでなんだかんだやっぱり優しいじゃん!
また腕がくっつきそうな位置でぴこぴこ始めたけど、うん、緊張大丈夫そうだ!!!やっぱり個性かかってたんだ!!はあーー。これでよかったんだよね、たぶん・・・え?よかったよねわたし・・・うん。

「おっクリアした」
「ここは雑魚だから」
「そうだったんだ」
「まあ俺からしたら全部雑魚」
「ですね・・・」

ぽちぽちとドロップしたアイテムの整理をしてたら隣からじーっと視線を感じたのでそっちを見ると相変わらず近い位置に顔があってやっぱりビックリした。いやびっくりはするわ!!

「・・・」
「な、なに?」
「・・・なんでも」

何でもって言う割にはずっとこっち見てるじゃん!!個性解けたこと話した方がいいかな?!でもそうしたら今まで爆豪くんにめちゃくちゃドキドキしてたこと話さなきゃいけなくてそれはそれで恥ずかしいしな?!というかそんなに見ないでよ・・・はあ、やっぱりどきどきして・・・・・・・・・ん?

「で?俺ンことはどーなんだよ」
「えっ」
「おらはよ言え」
「え、え、・・・き、嫌いじゃないよ」
「ンなこたわかってんだわ」

いやなんで見つめあってこんな話しなきゃなんないのかな?!う、顔が熱くなってきた・・・!!でも目を逸らしたら怒られそうだし(調教済み)、これ以上、どう答えたら・・・!!あわあわしてたら爆豪くんがフッて笑って

「じゃあ好き?」


えっ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。いや何その顔・・・・・・・・・・・・。
なんで爆豪くんがそんな顔する・・・・・・????
ピシッと固まってしまって何も言えなくなってたら爆豪くんの手が近づいてきて、

「いだっ!!!」
「あほ面」
「デコピンの威力!!ねぇ血出てない?!出てない?!」
「出てねーわアホ」

とんでもねぇ威力のデコピンを食らって控えめにいっても後ろに倒れそうになった。強すぎね?!血が出てるんじゃないかって思うくらい痛かったんだが?!血が出てないか指でさすって見てみるけど出てないわ・・・いやでも痛すぎたんだけど・・・もしかして爆破もした??

「ま、今はそれでいーわ」
「?なにが?」
「こっちの話だ雑魚」
「??」








「・・・と、いうことだから轟くん、たぶん、大丈夫だよ・・・」
「そうか、個性・・・」
「うんかかってたみたい。あの時先にかっちゃんを見てたんだね」
「それも何だか癪なんだがな」
「いや、そう言われましても・・・」

アンニュイな気分の轟と並んで夕飯食べてるけど、変に緊張しちゃってご飯の味わかんない・・・。いや確かに苗字さんLoveで付き合っている轟くんからしたらこの数日間苗字さんがかっちゃんにわたわたしてるの見てるの嫌だったろうな・・・。まあでも苗字さんは君が好きなんだからとりあえずは大丈夫だと思うけどね・・・嫌なことしなきゃ。嫌なことしなきゃね。こいつ前科あっから。
緩慢に食べる轟くんの視線の先には蛙水さんと楽しそうにご飯食べてる苗字さんがいた。本当にぞっこんだよな・・・。

「ほ、本当に好きなんだね」
「愛してる」
「いやまってここだけ聞いたらやっぱりおかしいからちゃんと主語とか付けてくれる??」
「?ああ」
「わかってないね・・・」

というか高校生が愛してるとか真面目に言ってるの僕なら恥ずかしくて死にそうになるけど轟くんはないもんな。羞恥心はどこかに置いてきちゃったの??それにしても苗字さんめちゃくちゃ愛されてるな・・・多方面から・・・。

「ま、まあ今回かっちゃんメインの話だったし、次の話からはまた轟くんでしょ!」
「何言ってんだ?」
「いや僕も何言ってんのか・・・気にしないで」
「そうか」

はあ?みたいな顔したあとまた苗字さんを眺めながら夕飯を再会した轟くん、これ苗字さんをおかずに白米食べられるのでは・・・?って思うレベルだよ。というか轟くんこんなに苗字さんのこと好きなのに、苗字さんはなんで気付かないというか、これが練習だって思い込んでるんだろう??
まあ、僕が首を突っ込む所ではないけど。
かっちゃんに転んでも轟くんに転んでも、血が流れなければ僕はそれで・・・・・・いや、流れないよね??流れないって言って??





『次回予告!』
名前です!爆豪くんにどきどきしてたのは個性のせいだということだったんだけど、名残かな??やっぱりたまにどきどきしちゃうわ!!なんでだろ。
それにしても食事中やけに視線が刺さるんだけど気のせいかな??気のせいか!

次回!「俺がお前でお前が俺で」デュエルスタンバイ!!


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