2.5 SSS | ナノ

ラスティに惚れた


「…どうしよう、どうしようダニー」
「どうしたナマエ、何かあったのか?」
「俺、……惚れた」
「………は?」



「…お前が男好きだったなんてな。知らなかったよ」
「ナマエには女の影が見当たらないとは思ってたけど……ゲイだったのか」
「ダニーライナス違う違うってば!俺はちゃんと女が好きなんだ!初恋は女の子だったし!」
「へえ、その女の子とはどうなったんだ?」
「ど、どうって、今は関係ないだろ!とにかく、俺はノーマルなんだ!…なのに、」
「なのに」
「…………やっぱり惚れたんだ…顔を思い浮かべるだけでも胸がドキドキする」
「あーナマエ、顔も赤いぞ」
「これはマジの恋だな。で、相手は誰なんだ」
「…………」
「だんまりか。よし当てよう。ラスティだろ」
「…………………」
「……えっほんとに?」
「ライナスお前、気づかなかったのか」
「え、いやだって……ウソだろ!?」
「何故当てられたって顔してるな。見え見えだ。表情と雰囲気で分かる」
「……ウソだろおおお…隠してたのに……」
「少なくともライナス以外は気づいてたと思うぞ」
「僕以外全員気づいてたのかよ?!」
「ライナスお前は鈍すぎるんだ」
「……………」
「…安心しろナマエ。いくらラスティに惚れたからといってチームから外したりしない。お前がいないと計画が成り立たないしな」
「……ごめん、迷惑はかけないから」
「ああ」
「あー……、俺ちょっと部屋戻るわ…」
「飲みすぎるなよ」
「分かってる…」


「なあ、ダニー」
「なんだ」
「僕以外全員気づいてたって…」
「ああ。
もちろんラスティも気づいてるさ」
「………ナマエ…」



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