粗末なモノですが・3。


 先端を口に含んだ瞬間、秋坂の男らしい顔が未知の快楽に堪えるように苦しげにしかめられ、獣のうめき声がもれる。

「ヤ……バいですって、先輩……っ、そんなトコ、舐められたら、俺……」
「ん?」
「う、ぁっ」

 裏筋に舌を這わせながら尿道を吸い上げるようにチュッと口をすぼめると、屈強な身体つきに似合わない愛らしいペニスが更に硬く勃起して、俺の口の中に青臭い独特の味が広がってきた。

「秋坂のチンコ、すげえエロい味」
「綺麗な……顔で、何つーことを、言うんですか」
「硬いし、ちゃんと剥けてて形もいいし、俺は好きだな」
「……!」

 今まで一度も他人に弄られたことのない無垢な雄の器官にとって初めての口淫は刺激が強過ぎるのか、秋坂の可愛いペニスは引っ切りなしに我慢汁を溢れさせて、口の中でぷるぷると震えている。

 少し小さいというだけで今までずっと活躍の機会を与えてもらえなかった健気なペニスが可愛くて愛しくて、俺は夢中になって秋坂の股間に顔を埋め、硬く張り詰めたソレを舐め続けた。

「は、ぁッ!」

 俺だけが知っている、秋坂の秘密の部分。
 ゴツくて屈強な男前の、ちんまり可愛い分身。

「気持ちイイ? もうイキそう?」
「――っ、先輩、ヤバい……出ます」
「出したかったら、いつでも出せよ」

 唾液と先走りの汁に濡れたモノをくわえたまま、上目遣いに男前な後輩の顔をうかがってそう言った瞬間。

「う、ぁ、あ……っ、水瀬先輩……イく!」

 ぐんっ、と反り返った元気なペニスは、真っ赤に充血した先端から勢いよく白濁液を噴出して。
 ビュルビュルとほとばしった生温い粘液は、俺の頬を盛大に濡らしたのだった。

「おい……出していいとは言ったけど、いきなり顔射か」
「す、すみません! 汚いモンぶっかけちゃって……申し訳ありません!」
「別に、怒ってはいないけど」

 顔射くらいで真っ赤になって慌てるなんて、可愛い奴。

 しかも、ザーメンに汚れた俺の顔を見ただけで興奮してしまったのか、一仕事終えて落ち着いたはずの可愛いペニスがまた力を取り戻して元気に勃ち上がっている。

 何か拭くものを探そうと立ち上がりかけた秋坂の腕を引き、逞しい身体を強引に押し倒してその上に馬乗りになった俺は、濃い茂みからちょこんと顔を出して勃起したモノを指で突き、先端を濡らしている精液をこすりつけるようにして亀頭を撫で回した。

「イッたばっかりなのにもう勃ってる。すっげー元気だな、お前のチンコ」
「せ、先輩! もう、それ以上されたら、マジでヤバいです」
「何がヤバいんだよ」

 再度暴発してしまうという意味のヤバさかと思いきや、秋坂はチンコをぷるぷると弾いて遊んでいた俺の手を取って、驚くほど真剣な表情で俺を見つめてきたのだった。

「言ったでしょう、俺は先輩に惚れているんです。いくら粗チンの童貞でも、ここまでされたら本気になりますよ」

 股間のソレは、痛々しいまでに張り詰め、浮かび上がった血管をぴくぴくさせながら元気に反り返っている。

 秋坂の真剣な瞳に、俺は身体の芯がじんわりと熱を増していくのを感じた。

「――お前だったら、挿れてもいい」
「え?」
「だから……俺は痛いのとか嫌だし、今までケツに突っ込まれたことはないけど、お前のだったらいいって言ったんだ」



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