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多分、頭では抱かれてもいいと思ってくれていても、本能が身の危険を察知して防衛の態勢に回ろうとしているんだろう。
ジリジリと腕から逃れようとする身体をきつく抱きしめ、真っ赤に染まった耳を軽く甘噛みすると、新堂の口から色気を含む吐息がそっと零れた。
「第二ラウンドは、ベッドの上で。……いいだろ?」
「この、甘え上手……っ!」
ここまできて駄目だと言われても、多分ブレーキは効かないけど。
せめて、新堂の恐怖心や痛みを軽減できる程度にじっくり優しく、心も身体もほぐしてやりたい。
耳の先まで茹で上がった可愛い後輩が微かに首を縦に振ったのを確認して、俺は急いで身体を洗い流し、新堂の腕を掴んだまま風呂場を出た。
○●○
「うー……、ぁっ」
指を一本突っ込んで中を探るだけでも異物感は多分相当なモノなのに、標準以上のサイズを誇る俺のデカブツをケツに挿れられる苦痛は、半端じゃないだろう。
それでも、どうしても一つに繋がりたいと思ってしまうどうしようもない俺を、新堂は全身で受け止めてくれていた。
「苦しいか?」
「く、るしいっつーか……、ん、あッ!」
「あー、実はちょっと感じ始めてるんだな」
「いちいち言わなくていいっすから! 黙って仕事して下さいよ、もー」
明かりを消した暗い部屋の中。
濡れたままの身体でベッドに上がった新堂は、四つん這いになって枕に顔を埋め、引き締まったケツを俺の方に向けてさっきから声を噛み殺していた。
尻肉の間、慎ましく閉じられた穴にはローションに濡れた指が二本差し入れられて、感じやすい敏感なポイントを探っている。
「あ、ぁ、あぁッ」
「こんだけ勃ってるって事は、痛いだけじゃねえよな」
「ん、……うぁ、あッ!」
引っ切りなしに漏れる甘い声。
いい感じに筋肉のついた背中やケツを無防備に晒して、硬く張り詰めた股間のモノからダラダラと汁を零すエロさが堪らない。
「もう一本、増やすぞ」
「うぁ、ッ……んんっ」
「すげ、今ひくついたの、分かった?」
「あ、ぁ、あぁッ」
この声は、危険過ぎる。
ギンギンにいきり立って活躍の時を待ちわびる俺のペニスは、浮かび上がらせた血管を激しく脈打たせて先走りの蜜をこぼし、気を抜くと新堂のエロい声だけで暴発しそうな勢いだった。
「エロいケツ。美味そうに俺の指くわえちゃって」
「エロいのは……飛島さんでしょうが!」
「いや、新堂の方がエロい」
そんなやり取りを交わして挿入準備を続けながら、もう片方の手でダラリとぶら下がった可愛い嚢を揉み、硬く勃起した竿を緩く扱く。
「あぁッ! い、今、触ったら……っ」
「ヤバい?」
「や、ばいっす」
三本の指を飲み込んだソコは、淫らにうごめいて奥へ奥へと俺を誘っているようだ。
勃起したまま硬度を失わないペニスは、身体の奥の敏感なポイントを指先で押し上げる度に、ピクッと震えて恥ずかしい汁を溢れさせる。
そろそろ、イケそうな予感。
というか、俺の方がこれ以上我慢できそうになかった。
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