オオカミ系腐男子。


ゼミのレポート作成のため井上家次男・海生のアパートにしょっちゅう上がり込んで泊まっていく悪友・佐藤陸。


「かいせー、風呂上がったぞ」
「お前…パンツくらい穿けよ」
「別にいいじゃん、お前しかいねーし。腰タオル最高」
「チン毛が落ちるだろ。掃除するのは俺だぞ」
「てか、レポート終わったんじゃねえの?何やってんだ」
「サイトの更新」
「えー、お前サイトとかやってんの?教えろよーばかー!ウォーター臭いな!」
「別に隠してた訳じゃない」
「おっ、小説じゃん!なになに……『淫らな兄貴に褌を』…!?何これ、か、官能小説っ!?ていうか、この人達どっちも野郎じゃね!?」
「BLっていうらしい。最近ハマッててな。時々女の子から可愛いコメントがもらえるぞ」
「お前だったらわざわざホモ小説書かなくても普通に可愛い子と遊べるじゃん!」
「エロいシーンがリアルだって好評なんだけど、実際ケツにアレを入れる感覚ってどんな感じなんだろうな」
「…海生?何で俺のケツを見てそんなことを…?」
「前立腺ってのがかなり気持ちいいらしいぞ。興味ないか、陸?」
「な、ない!俺は気持ちよくなくていいからっ!」
「確かに腰タオルは最高だな…」
「パンツ穿いてくる!」


お尻の危険を感じながらも、やっぱりオオカミ腐男子の巣に泊まっていく陸君なのでした。



(*)prev next(#)
back(0)


「#オリジナル」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -