松ずきんちゃん。
彼スー劇場。松ずきんちゃん。
「松ずきんちゃん、松ずきんちゃん」
「あっ、外岡オオカミさん!」
「これからどこに行くんだい?」
「仲山主任の家にお見舞いに行くっス!」
「なるほどな〜。お見舞いには“褌”が超オススメだぞ、一枚どうだ?」
「主任には俺が心をこめて厳選した珠玉のちんキャップコレクションを差し入れするので、褌はいらないっス」
「ちんキャップって何だよ!生意気言わねーでこの高級スケスケ褌を買いやがれ!」
「主任はスケスケ褌なんて締めないっスよ!」
「じゃあ金だけでも置いてけ!」
「一枚一万円なんてぼったくりっス!」
結局松ずきんちゃんに褌を買ってもらえなかった外岡オオカミさん。
「ちくしょー。俺はただ…みんなに褌の良さを分かってもらいたいだけなのに!」
「そろそろ主任のフリをして家で寝てなきゃいけないんじゃないのか、外さん」
「無理だろ、普通に考えて俺じゃ主任に勝てないし」
「弱いオオカミだな」
猟師池原になぐさめられ、二人で飲みに繰り出すのでした。
童話シリーズは『松雪姫』とか『長靴を履いた松』とか『おやゆび松』とか。色々なお話が考えられそうです。
助けてもらったお礼に部屋にこもって主任のためにちんキャップを作り続ける『松の恩返し』とか…!
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