可能性。


純粋な好奇心から先輩二人の位置関係を尋ね、“心の先輩”大島主任からリバという新しい可能性を伝授されたトビー。


「つ、突っ込んだり、突っ込まれたり……っすか」
「俺もアイツも男なんだから当然だろ」
「た、たしかに、そう言われてみれば」
「何だ、お前まさか新堂を抱くだけで逆は考えてなかったのか」
「えー、新堂が……俺を」
「ま、新堂がお前をってのは俺も想像できないけどな」
「……」


帰宅後。お隣りの新堂家に直行したトビー。


「あ、お帰りなさい。大島主任は枝豆バイキング喜んでくれてました?」
「なあ、新堂」
「はい?」
「お前、俺のケツに突っ込みたいって思う?」
「いきなりどうしたんですか飛島さん!?」
「俺、本気でお前のこと好きだから、お前がどうしてもって言うなら……っ」
「どうしてもなんて言ってないですよ!そんな涙目でぷるぷるしながら脱ぎ始めないで下さいってば!」
「あ、そう?じゃあ普通に俺が抱く方でヤッていい?」
「結局ヤりたかっただけっすか、アンタは!」


新堂を見ただけで発情してしまった駄目犬トビー。
自分がタチに回ろうとは考えたこともなかった新堂なのでした。



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テーマ「人外ファンタジー」
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