送別会。


本社に異動することになった“心の先輩”大島主任の送別会として二人飲み会を開いた飛島。


「大島さん、マジで東京行っちゃうんすか〜」
「お前を騙すために人事まで巻き込んで手のかかったドッキリなんてすると思うか」
「うう……寂しいっすよ。新人の時からずっと世話になってたのに、会えなくなるなんて」
「一生会えない訳じゃない。それに、お前には可愛い可愛い新堂がいるだろうが」
「あ、やっぱ大島さんにも新堂の可愛さが分かりますか!あいつホント可愛いんすよね!乳首敏感だし!」
「止めてくれ。部下の敏感ポイントなんて知りたくない」
「舐めるとすっげーイイ声出すんですよ。……そういえば、大島さんと倉田主任っていつもどっちがどんな感じでヤッてるんすか」
「はっ!?」
「二人とも体格いいし、大島さんが抱かれてるトコも逆も想像できねぇっす」
「な、何をいきなり……」
「え、だって大島さん、倉田主任と付き合ってるんすよね?この前本社に電話した時に倉田主任が『やっと口説き落とした』って自慢してきたんすよ。枝豆兄貴と合コンした時もすげぇ怒られたし」
「何を考えてるんだあの馬鹿は!!」
「で、実際どっちがどっちなんすか」
「知ってどうする!」


大島主任に懐いている“心の後輩”を牽制したくて、トビーには早くから二人の関係を匂わせていた倉田主任なのでした。



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