罠にハマる。


化学の答案返却後。
恒例の点数勝負をする井上君と渉。


「あー、負けた!勝って松崎に恥ずかしいあんなコトやこんなコトをさせようと思ってたのに!」
「するか馬鹿。つか、記号問題全滅じゃんお前」
「んー、やっぱ完全解答10点の減点はデカいよな」
「今回そんなに難しい問題じゃなかっただろ」
「“フ”と“ン”まで答えて選択肢の中に“ド”って見つけた瞬間、多分これは“フンドシアニキ”っていう単語になるなと思ったんだよ。文字数的にも」
「アホか!ちゃんと問題文読んで真面目に考えろよ!10点も捨てて勿体ねえだろ!」
「キリリンってこういう罠を仕掛けてくるタイプだって事忘れてた。あの顔で意外にSっぽいトコあるんだよなー」
「いや、“フ”と“ン”だけで“フンドシアニキ”を連想するお前が安直過ぎるだけだし」


見事に桐島トラップにかかった井上君なのでした。



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