お買い物。


幸せいっぱいの表情で大好物のみかんを大量食いする安藤と、それを満足げに見つめる三澤。


「何だか知らねえが最近大量の箱みかんが届くようになったな」
「ああ」
「しかも買ったら高そうなイイみかんばっか!」
「一応、お前の口に合わせて庶民クラスのみかんを選別してもらっているんだがな」
「親戚にみかん農家でもいるのかよ、うらやましい」
「いや、最近みかん農園を買い取った」
「はっ!?」
「好きだと言っていただろう」
「いや、みかんは好きだけど…農園って」
「直接経営すれば品質の安定したみかんを安く手に入れられる」
「全然安くねえよ!何言ってんだ!?」
「系列の飲食店にも回して利益は出るように計算した上での購入だ。遠慮せずに好きなだけ食え」
「…お前なぁ…。今度デカい買い物する時は俺に一言相談してくれ、頼むから」


みかん大好き安藤の笑顔が見たくてついついブルジョアな買い物をしてしまった御曹司なのでした。



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