部下思い。


その日の夕方。
外勤帰りに『F℃ aniki』を訪れた小杉係長。


「おや?お久しぶりです小杉さま。いらっしゃいませ。恋人への贈り物をお探しですか?」
「こ…恋人とか、そんな話をしに来た訳ではありません。篠宮店長、昨日ウチの新人に何をしてくれたんです?」
「新人?……ああ、もしかしてあのハンサムなシベリアンハスキー君は小杉さまの会社の方だったんですか」
「まさかケツを掘ったりしていないでしょうね。だとしたら俺も上司として黙っていませんよ」
「まさか。さすがにノンケのケツは掘りませんよ。あの大きな身体を縮めてうろたえながら恥ずかしがっている姿が可愛かったので、ちょっとからかってオススメの商品をご試着して頂いただけです」
「…あのワンコは意外に純情な奴なんです。ちょっとからかわれただけで、今日なんて全然仕事に身が入っていませんでした」
「それは申し訳ありませんでした。それにしても…少し新人君に仕事を詰め込み過ぎじゃないですか?」
「え…?」
「疲れているみたいですよ、彼。昨日のミルクはかなり濃かった」
「ミルクっ!?ウチの新人をどうからかってくれたんですか!?」


普段は新人君を可愛がるような素振りを見せないクールな係長なのですが、やっぱり上司として紺野君を放っておけない小杉なのでした。
もちろん、帰りに梶木への贈り物パンツ購入も忘れていないと思います…!



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