七夕ラバーズ。


※今回直接的な絡みはありませんが、リバ設定の二人です。
苦手な方はご注意下さい。



夜遅く。
本社総務部の同期、倉田主任からの電話を受けた大島主任。


「倉田か…。こんな時間に何だ」
『なあ、そっち、星見えてるか?』
「あ?…ああ、部屋からでも一応は見えるな」
『俺も今車出してみたんだけど、こっちも晴れててイイ感じだ』
「まさかそれを言うためだけにわざわざ電話してきたのか」
『情緒のねー野郎だな。今夜は七夕だろ、願い事しなかったのか』
「あのな、こっちの七夕は来月だ。ひと月ずれるって去年も言ったろうが」
『俺は今日帰りにスーパーのわくわく七夕コーナーに飾ってあった竹に吊してきたぞ、短冊』
「…明らかに子供向けのコーナーによく何のためらいもなく入れたな、そのデカい図体で」
『今年は駄目押しにもう一回、来月そっちでも短冊を吊しておこうかと思ってる』
「何?」
『ちょうど土日だろ。七夕祭、案内しろよ』
「お前…来月の出張、そのために入れたとは言わないだろうな」
『出張は出張だ。ただ、日程を決めるのは俺の権限だけどな』
「職権濫用だろうが!大体、会社の金使って二回も願い事だなんて欲張りにも程があるぞ!」
『もちろん、枝豆は奢る』
「――気をつけて来い」


来月には二人の七夕小話をお届けしたいと思います。
短冊に吊されたたくさんの願い事が、少しでも多く叶いますように…!




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