集団入浴。


仲良く近所のスーパーに買い出しに訪れた皆川工務店のメンバー。
入浴剤のコーナーで立ち止まる皆川に、若手の一人が声をかける。


「二代目ー!入浴剤、買うんすか」
「ああ」
「うわ、今って入浴剤もすげー種類出てますよね。この『輝く男の美肌風呂』とか、いいっすねー」
「……」
「二代目? さっきから難しい顔で一体何を…、ゲッ!『ぶっかけ!男の湯』!?」
「いいと思わねえか」
「い、いいと言うか…商品名が際ど過ぎて…。あっ!もしかして、多田さんと一緒に入っちゃうつもりですか」
「湯自体にとろみがついていてローションとしても使えるらしいぞ」
「風呂に入った勢いでヤッちまう気満々っすね!まだデートにも誘えていないのに!」
「よし、サブ。お前コレも一緒に買って来い」
「ええっ!嫌っすよ!レジのお姉さんに俺らがこれから『ぶっかけ!男の湯』で集団入浴してぶっかけ合うんだと思われたくないっす!」
「レジの姉ちゃんもそこまでは考えねえだろ。お前らの分も俺が金を出してやるから、行け」
「ひいぃっ!こんなにたくさん!」


サブちゃんの努力の末に入手した『ぶっかけ!男の湯』は、コリが解れて疲れがよくとれると工務店メンバーに好評を博し、サブちゃんは『ぶっかけ!男の湯』の買い出し係に任命されたのでした。




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