開発秘話。


Fグループ系列会社。新入浴剤の開発スタッフと熱心に打ち合わせする海老原社長。


「腰痛緩和の効果が劇的に増加しているな。課題はコスト面か」
「今週末には仕入れルート、生産ラインの見直しによる結果が出ます」
「数字が出次第報告してくれ。ところで…色がピンクというのは少し少女趣味過ぎないか」
「フローラルの香りに合わせたイメージだったのですが…、後で何種類かサンプルを用意します」
「疲労回復、腰痛緩和に特化した製品だぞ。香りはともかく、パッケージと湯色は肉体労働系の男性客にも買いやすい方がいいだろう」
「確かにその通りですね」
「…湯にとろみをつけてローション効果を持たせる事は可能か」
「コストが高くなってしまいますが、可能です」
「……」
「社長?」
「湯色を白にして、限界まで粘度を上げてくれ」
「あの、それですと、湯がアレっぽく…」
「それが狙いだ。商品名は『ぶっかけ!男の湯』でいく」
「肉体労働系の男性客に…買いやすいでしょうか…」


その後、市場に出された『ぶっかけ!男の湯』は兄貴達の心を捉えて大ヒット商品となったそうです。




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