産地直送。


二人飲み会の数日後。大島主任に合コンのお誘いを持って来た飛島先輩。
仕事を終えた後、新堂君も一緒に三人でお店に向かう。


「本気で合コン話を持ってくるとは思わなかったぞ」
「今回はかなり頑張ったんすよ、枝豆合コン!」
「飛島さん、ずっとあちこちに電話してましたもんね」
「結局手近にメンバーが見付からなかったんで、北海道から空輸してきました」
「合コン相手をか!?」
「さ、どーぞ大島さん。先に入って下さい」
「うわ、皆さんお待ちかねで既に出来上がってますね」

恐る恐る店に入った大島主任を出迎える野太い大歓声。

「おっ、来たか来たか!」
「おー、なかなかの男前でねえの!」
「まずは飲むべ!座れや、兄さん」


「…おい、トビ。こちらの兄貴達は一体…」
「え、えーとですね。適齢期の枝豆農家の娘さんが見付からなかったので、取りあえず枝豆農家の若手の皆さんに声を掛けてみました」
「皆さん次男・三男坊で男性もイケる方々揃いだそうですよ、主任」
「お前らは、この逞しい兄貴達に俺のケツを売る気か!」
「だって大島さん、女はいらねえって言ってたじゃねえっすか」
「男はもっといらん!」


ものすごく帰りたい気持ちに襲われつつ、お土産の新鮮な枝豆につられて逞しい枝豆農家の兄貴達と“異業種交流会”を楽しんでしまう大島さんなのでした。




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