皆川工務店物語。


皆川兄貴と多田君が再会する前。
夕方の皆川工務店事務所。


「お疲れ様っす。あれ?社長、二代目はどうしたんスか」
「サウナだとよ」
「またサウナ!?っていうか、昨日も一昨日もサウナに出掛けてませんでした!?」
「あのバカ息子…こないだの出張帰りに盛り場サウナで会った別嬪さんとやらに一目惚れして、そいつを探してるんだと」
「ええっ!じゃあわざわざ壱野瀬地区のサウナまで…?」
「いや。お相手も出張帰りで、渠須の人間らしい」
「二代目…手は早いっスけど、惚れたら意外に一途っスからねぇ」
「惚れたならキッチリ落とせってんだ、あのヘタレ息子が。素性も聞けずじまいだなんて情けねえ!」
「なんか、シンデレラみたいっスね」
「シンデレラ?何だそりゃ」
「童話っすよ。王子様が“この太マラにピッタリのケツ穴を持つ別嬪さんを探せ”とか言って全国のサウナを捜索させる感じの」
「すげえ童話だな、おい!」


実は父親&職場仲間公認のゲイだった皆川兄貴。
再会後の兄貴と別嬪さんを、周りも大喜びで見守っているのでした。



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