外池先輩の年越し。


池原宅にちゃっかり上がり込んで年を越す外岡先輩。


「だから、それは正月用に買った数の子なんだって。酒の肴にするなよ、外さん」
「うめー。味付け数の子大好き!」
「ったく。そんなに食い散らかして…」
「池子特製数の子、超美味い!」
「いや、普通にデパ地下で買ったヤツだから」
「とにかく美味い!池子最高!」
「ちなみに外さん、数の子って何の卵だか知ってるか」
「馬鹿にすんな、数の子っつったらアレだ…“カズ”の卵に決まってんだろ」
「誰だよ、カズって!?」
「だから…――あ、除夜の鐘だ」
「もう12時か」
「明けましておめでとう、池さん」
「今年もよろしくお願いします」
「おー、よろしく!」
「今年こそ彼女作れよ、外さん」
「池さんもな!」


そんな二人の、まったりした一年の始まりなのでした。



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