甘い夜。


井上家のクリスマスにお呼ばれした渉。
豪華ディナーをご馳走になった後、夢心地でダイブしたベッドに井上君が潜り込んでくる。


「何だよ、お前床で寝るって言ってたじゃねーか」
「つか、よく考えたら二人寄り添って寝た方があったかいじゃん!」
「いや、熱苦しいだけだし。つか、ケツに何か当たってるし」
「あのさ、松崎」
「おい、擦りつけんな馬鹿!」
「クリスマスといえばプレゼント交換だよな?」
「プレゼントならさっき渡してやっただろ。ネットで買った初心者向けおかずゲイ雑誌」
「それはありがたく頂戴するとして、更に追加で」
「……何を追加する気だよ」
「俺の童貞と松崎のバックバージンをプレゼント交換、とか!」
「アホか!絶対しねえよ!お前の童貞なんていらねーし!」
「クリスマスに初エッチとかロマンチックじゃん」
「いいから離れろ!チンコ押し付けるな!」


結局聖夜の脱童貞は叶わなかった井上君。
抵抗を諦めた渉を抱きまくらに、生殺し状態のそれなりに幸せな夜を過ごすのでした。



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