可愛い王様。


部屋に遊びに来てくれたものの、結城先輩の不機嫌の理由が分からず戸惑う筒井。

「結城さーん…。俺、何かしましたか」
「別に」
「だって今日は外回りに出てからずっと怒ってるじゃないスか」
「怒ってねえ」
「いてっ、…怒ってないのに蹴るし」
「お前がいつまでも駐車場に来ねえから戻ってみたら、明らかに色目使いまくりの受付嬢と楽しそーに世間話してたからってな、俺が怒るワケねえだろ。自惚れるな」
「えっ、もしかしてそんな事でヤキモチ焼いてくれてたんスか!?」
「だから焼いてねえっつってるだろうが!蹴るぞテメー!」
「痛ててっ!痛いっす、結城さん」
「って言いながら勃起させんな馬鹿!」
「すんません、結城さんが可愛くて」
「蹴られて勃つとか、マジで引くぞ」
「明日も外勤だし、今夜は…無理っすか?」
「そんなギンギンにおっ勃てて遠慮するんじゃねえよ。…さっさと抱け」
「結城さん…!」


そして結局は甘い夜を過ごす二人。
筒井はモテるのに鈍感なので、結城先輩はヤキモチが絶えません。


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