外池出会い編。


今日も仲良く一緒に通勤してきたオシャレ坊主とオシャレ眼鏡の先輩たちをウフフ笑いで見つめる松崎。


「二人とも、本当に仲良しっスね!」
「それはお前と主任だろうが」
「今でこそ一緒に飲み歩くようになったけど、俺も外さんもお互いに第一印象は最悪だったよな」
「あー、確かに。最初はギクシャクしてたな」
「えっ!そうなんですかっ」
「ああ、出会い方が悪かったからな」
「出会い方…?」
「遅刻しかけて食パンくわえながらダッシュしてる時に、駐車場の出口でぶつかったんだよ。配属初日の池さんと」
「この体格で突っ込んでくるから、痛かったな。あれは」
「お二人にそんな出会いがあったんですかっ」
「こっちが謝ったら“大丈夫ですか”とか言いながら急に笑いはじめるしよー」
「食パン一斤、塊ごとかじりながら走る奴を見たら笑うだろ普通」
「一斤!?スライスじゃなくてっスか!」
「で、課に出てきてみたら池さんがウチの新人君として紹介されて、お互いに“さっきのアイツか!”みたいな」
「懐かしいな」
「…何だか昭和の少女漫画みたいな展開っスね」


ベタ展開的には恋が芽生えてもおかしくない出会い方で出会った外池コンビなのでした。




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