寝ぼけていたから。
寝苦しくて、夜中に目を覚ました渉。
井上君がベッドの上にいない事に気付く。
「…松崎、…っ」
「ん?…トイレから声…って事は」
「松崎、まつざ…」
「い〜の〜う〜え〜」
「げっ!松崎っ!?」
「勝手に人の名前連呼しながら抜くんじゃねえよ!丸聞こえだっての!」
「つか、普通にドア開けるなよ!もしかして、まだ寝ぼけてるだろ」
「聞きたくもねえお前のセクシーボイス聞いちまったじゃねーか!どうしてくれるんだこのボケ!」
「わ、悪かった。悪かったけど、あの、とにかくドアを…」
「偉そうにチンコ勃てて謝るんじゃねえ!」
「ええーっ…」
寝起きが悪い渉は、井上君の一人ウフフを中断した挙げ句理不尽に怒って二度寝に入るのでした。
妙に雄っぽい一人ウフフ中の井上君と元気なジュニアをモロに見てしまった気まずさに身悶えするのは翌朝になってからの事でした。
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