お化けの音。


井上君と渉の部屋に遊びに来た隣部屋の住人・相田君が真剣な表情で話を切り出す。


「なあなあ、お前らんトコ、お化けの音とか聞こえる?」
「は?お化けの音って何だよ」
「つか、高校生にもなってお化けとか言うなよ」
「だって!最近夜になると変な音が聞こえるんだ!怖くてツムと一緒に寝てるんだ!」
「何っ!?俺でさえ松崎と一緒に寝たことなんてねーのにっ」
「苦労してそうだな、津村のヤツ」
「なんかさ、男の喘ぎ声みたいなのが聞こえるんだよ」
「ん?喘ぎ声?」
「……男の?」
「壁の向こうがガタガタ鳴ったと思ったら『ん……あっ、やめろッ』とか『イクっ……ああぁッ』とか!」
「……あー」
「……それは」
「最終的にはギシギシし始めて『あッ、やんっ、おちんぽ気持ちイイっ』とか『激し、い!ミルク……出ちゃう、あぁあッ!』とか」
「そんな夢のようなエロボイスが聞けるのか!」
「つか、そんな声は出してねえ!」


相田君を怖がらせるお化けの正体は、渉と井上君の抜きっこ音。
途中からは怖くて耳をふさいでしまうので、エロボイスは完全に相田君の妄想です。
二人はまだちょっとしたお触りしか経験していません。



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