二人褌。


休日、オシャレ眼鏡池原宅に上がり込んでくつろぐオシャレ坊主外岡。


「今日さ、大学時代の後輩とお気に入りの下着屋に行ってきたんだ」
「…その袋の中の戦利品なら見せてくれなくていいからな」
「冷てえなー、池さんは。せっかくすげー褌買ってきたのに」
「また褌かよ」
「ただの褌じゃねえんだぞ」
「どうせシースルー素材のエロ褌とかだろ」
「違う!新進気鋭の褌職人が生み出した究極の褌…“二人褌”だ!」
「ににんふんどし?」
「前後に密着して二人で一本の褌を締められるように通常より長く作られてるらしい」
「前後に密着!?二人で一本の褌!?誰が何のためにそんなことを…」
「二人羽織りとか二人三脚みたいで社員レクの余興にちょうどよくねえ?」
「いや、マニアック過ぎて皆引くだろ」
「そういや来月社員レクがあるんだよなー」
「何でそんな誘うような目つきでチラチラ俺を見るんだ。俺は絶対に嫌だからな」
「じゃあ他の誰と試せばいいんだよ!買い損じゃねーか!池さんの馬鹿っ」


二人褌…!ピッタリ密着した男二人が一本の褌を…と妄想しただけで、鳥肌が立ってしまう池原先輩なのでした。



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