遠い思い出。


年末に向けて課内の大掃除中。ふと手を止めて思い出にひたる松崎に、仲山主任が声を掛ける。


「何を見ているんだ」
「課に配属されたばかりの時に使っていたメモ帳っス!」
「ああ、毎日一生懸命メモメモしてたよな」
「この頃は池原さんの眼鏡の種類を調査していたっスね」
「仕事と関係ねぇじゃねーかよ」
「今もまだ新人なのに何だか遠い昔の事のように懐かしいっス…」
「…彼スーはサザエさん方式だからな」


去年も新人。今年も、来年も新人…。
そのうちベテラン並に経験豊富な新人君になってしまう予感の松崎なのでした。




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