ビックリした。


久々に井上家に遊びに来た渉。


「テキトーに座ってて。今何か飲みモン持ってくる」
「んー。……あれ、もしかして井上の兄ちゃん達帰って来てるのか?」
「ああ、いるけど何で?」
「何か、隣の部屋から声が……」


『もう…、挿れるぞ…ッ』
『あ、ぁっ、お兄ちゃんっ、らめぇえ!』
『くっ、締まる…!』
『熱いよぉ、お兄ちゃんのお○んちん…っ、ひあぁンッ』


「……」
「……」
「いっ、井上!大地さんと海生さんがっ!」
「何やってんだよ馬鹿兄貴達!」


○●○


「いや、ホモ漫画読んだの録音して女の子に売れるんじゃねぇかって大地が言うからさー」
「兄弟モノを兄弟で読んだらウケるって言い出したのは海生だろ。ごめんな、渉君。ビックリした?」
「……ものすごく」
「俺だってビックリしたよ!もうさっさとその漫画返して来いよ!クソ兄貴!」


大人な男前兄弟だと思っていた井上兄貴ズの意外にお茶目な一面を知り、自分の兄とあまり変わらないのかも…と何故か安心した渉なのでした。



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