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「いい顔だ…。そんな風に睨まれると、それだけで俺も感じそうになる」
「――変態め…!」

ありったけの怒りを込めてそう吐き捨てると、三澤が笑みを浮かべ、再び身体を倒して唇を重ね合わせてきた。

ちゅっと軽い音をたてて、柔らかい唇が離れていく。

「精一杯頑張ってぎこちない営業スマイルを浮かべる姿もそそられるが、素直な安藤もやはりいい」
「……」

鳥肌モノの口説き文句に、俺はそれ以上何と言っていいのか、返す言葉が見つからなかった。

根元を握られたペニスはもう破裂しそうに膨張していて、せき止められた欲望の暴走にそんなに長くは堪える事ができそうもない。

「自分でいつもしているように扱いてみろ。気が向いたら手を離してイカせてやる」
「気が向いたらって何だよ!今すぐ離せ!ヒトのチンポなんて握って楽しいか」
「楽しいな。安藤のモノだったらこのまま口に含んで舐めてやってもいい」
「やっ…止めろよっ、変態!」

…心の中では更に思いつく限りの罵詈雑言を並べてみるが、結局のところ、俺はこの男に従うしかないのだ。

男にチンポを握られたまま勃起死するよりはマシだと自分に言い聞かせ、俺は渋々片手を自分のモノに添えて、ゆっくりとソレを扱き始めた。

「…ぅッ…ん、…」

限界のところで射精を阻まれているせいでペニスは普段より敏感になっていて、僅かな刺激でも身体中を快感が駆け巡り、恥ずかしい声が漏れる。

「あっ…ぁ…」

クチャクチャといやらしい音に耳を刺激され、俺は夢中になって手を動かし続けた。

イキたい。早くこの戒めを解いてもらって射精したい。
今の俺にはそれしか考えられなかった。

「色っぽい眺めだな、安藤。…もっとよくしてやろう」
「んんッ…!?」

突然、信じられない場所を未知の感覚が襲い、俺は自分の身体がギュッと硬直したのを感じた。

「うっ…あぁ…ッ」

――指が…。
三澤の骨張った長い指が俺の中に侵入してきている。

「おっ…おい!ふざけんなよ!汚ぇコトすんな!」
「安藤の身体だったら、どんなトコロでも俺は汚いとは思わない」
「イヤ、汚ぇだろ!」

何が“もっとよくしてやる”だ。
ケツに指を突っ込まれて喜ぶような趣味はない。

目の前で抜いてみせるだけならやってやると割り切っていたもののさすがに身の危険を感じ、今更ながらに抵抗を試みたが、身体に力が入らないために抵抗らしい抵抗はできず、指はどんどん深くまで侵入して探るように中を犯し始めた。





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