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「うっ…ぁ、んんッ」

嫌だと思っているはずなのに、快感を求めていやらしく腰を動かし、チンポを突き出してしまう馬鹿正直な自分の身体が憎い。

「み、さわ…っ、あ、もう出る!」

下半身に熱が集結して、張り詰めたモノが決定的な刺激を待ち侘びて震えていた。

「…んッ、駄目だ…イク、離せっ…!…あっ、あぁ…あッ」

尿道口をパックリ割るように舌を突き立て、三澤が先端をチュウ…と吸い上げた瞬間。
限界まで育ったペニスがひと際大きく脈打ち、ビリビリと甘い痺れが全身を駆け抜けていった。

「――ッ!!あぁ…っ!」

込み上げる猛烈な射精感。
溜まっていた大量のザーメンは、ビュルビュルと勢いよく、三澤の口に放たれてしまっていた。


「…出し過ぎだ」
「ば…馬鹿野郎…だから、やめろって…」

まだ熱を放出した余韻にピクピク震えるペニスから、ゆっくりと唇が離れていく。

やってしまった…。

人生初、男の口の中に射精してしまったショックと申し訳なさで、もう三澤の顔をマトモに見る事が出来なかった。

「こんなに濃くなるまで溜まっていたならそう言え。馬鹿が」
「……」

イヤ、それでも一応何日か前に抜いたんだけど。
…とは恥ずかしくて言えそうにない。
前にも三澤にそんな事を言われた気がするが、どうやら俺のアレは濃いらしかった。

「あっ…」

気まずくて何も言えずにいるうちに、さっきまで額に置かれていたタオルで丁寧に股間を拭われて、まだ敏感なソコがピクリと反応してしまう。

「…三澤?」

何だよ。まさかこれで終わりとかいうんじゃねぇだろ?

不思議に思って見上げると、乱暴な手つきで髪を撫でられて、剥ぎ取られた布団をボフッと頭まで被せられてしまった。

「何すんだよ!?」
「寝ろ」
「…ね、寝ろって…」

俺だけイカせて、それで終わるつもりなのか。
絶対この後、最後までヤるんだとばかり思っていたのに。

チラッと表情を窺うが、逆に真っ直ぐ見つめ返されて、堪えられなくなった俺の方が先に視線を逸らしてしまった。

三澤は…溜まっていないんだろうか。
ヤリたい盛りのエロ御曹司が、こんなにあっさり行為を中断するなんて、ちょっと前なら考えられなかった。

――やっぱりもう、俺じゃ勃たねぇって事かよ。
今まで散々好き勝手にヒトの身体を弄り回したくせに。
何で……。

射精の余韻が引くと同時にムラムラと身体の奥が熱くなって、怒りが沸き上がってくる。

「待てよ」
「――安藤!?」

立ち上がろうとする三澤の腕を掴み、ベッドの上へと引き戻す。

俺より少し背の高いその身体を倒して体勢を入れ替え、いつもとは逆に俺が三澤の上に跨がって、端正な顔を見下ろした。





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