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「…あっ…!」

抵抗も出来ずスラックス越しに触れてしまったモノの熱さに、思わず声が出た。

「大丈夫そうでしょ」
「何で…もう…」

身体に見合ったサイズのソレは、まだ何もしていないのに芯をもって庄司の股間で大きく育ちかけている。

掴んだ俺の手を上下に動かして形を確かめさせながら、庄司が甘い囁きを零した。

「これが欲しいですか?」
「っ!?」

爽やか部下の口から出てきたとは思えないエロい響きに、頭の中はぐるぐるパニック状態になってしまった。

庄司って…顔に似合わず意外にムッツリだったのか!?
というか、男相手にこの硬度は何だ。
さわさわと擦らされているうちに、すっかり硬くなっている。

「結構自信はあるんです。初めてでもきっと柏木さんを満足させられますよ」
「…イヤ、あの、…」

そもそも俺、ヤるって言ってないし。

「まだ不安ですか」

動揺し過ぎの俺にとろけるような甘い笑顔を向けながら、庄司はスラックスの前を広げ、中からモノを取り出した。

「うわ…デカい…」

視界に飛び込んできたのは、感触から予想していたよりも一回り大きな赤黒い完勃ちペニス。
なるほど、これなら自信があるワケだ。

他人のモノを見るのは久しぶりだし、庄司が少しでも俺に興奮しているのかと思うと身体の奥がじわっと熱くなる。

「柏木さんのせいですよ」

ついついガン見してしまったせいか、庄司の手に支えられたモノはまた少し角度を上げて、クッキリと亀頭を膨張させていた。

「…俺のせい!?」
「風呂上がりのイイ匂いをさせて、無防備に俺を家に入れたりして」
「や、だって…」

食事前にシャワーだけでも…と思って浴びはしたけど、それは別にこんな事を予想してたからじゃない。

「ちゃんと俺の気持ちを受け入れてくれるまでは…と思っていたけど、もう我慢できません」
「ええぇっ!」

宣言するとほぼ同時に。
庄司は床に俺を押し倒して、その上に身体を重ねてきた。

片手で手際よくネクタイを外す姿がいつもの見慣れた部下を、一人の男として意識させる。

一人の男どころか一匹の牡になってしまった庄司は、部屋着にしていた俺のシャツをあっという間に剥ぎ取り、剥き出しになった貧弱な上半身を舐めるように見つめて…。

「…柏木さん…」
「なに…するんだよ…っ」
「想像していた以上に可愛くて、興奮します」
「!」

信じられない事を言いながら、胸にぽつんと浮かぶ突起に、チュッと吸い付いてきた。

庄司の目は、絶対にどこかおかしい。
かろうじて弛んだりはしてないものの、可愛くも何ともない普通の男の身体だ。
ノンケの奴が、柔らかくもない胸を触ったって面白いワケがないのに…。

「あッ、…や…」

ちゅぷちゅぷと唇で吸い上げられ、舌先で舐め回されているうちに、いやらしい俺の性感帯はすっかり赤く色付いて尖ってしまった。

「乳首、感じるんですね」
「ち…違う、もうやめ…っ」
「反則ですよ、そんなエロい顔…」

さっきから足に当たっている庄司の牡の部分はもう、はち切れそうに育ってドクドク脈打っている。
逞しいその感触だけで、俺のモノも勃ち上がって、下着をしっとり濡らしていた。




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