世界の色はいつだって おまけ話


「…そろそろ離れろ名前。」
「いや!あと10分!」


何でそんな事言うんだろう。今、すっごくいい感じだったのに!女心ってもんが分かってないんだから。
ジャンは自分から私を引き剥がそうとするけど、私だって負けてられない!だって次はいつ会えるか分からないんだもん。今のうちにいっぱい充電しとかなきゃ。


「いーやーだぁー。」
「名前…お前なぁ、俺のことなーんも分かってねぇだろ。」
「分かってるよ。誰かに見られたら嫌なんでしょ?」
「そうじゃねーよ…これ以上はいろいろと我慢できる自信がない。」


私の両肩に手を置いて真剣な表情のジャン。でも、何を言ってるのかさっぱり分からなかった。…何を我慢しなくちゃいけないんだろう?


「我慢って何のこと?よく分からないんだけど。」
「お前なぁ…もう少し男について勉強しろ。」
「ジャンは女心について勉強しなさい。」


2人とも誰かと付き合うなんて初めてだから、知らないことが多いのはしょうがない。
分からないことは少しずつ分かって行けば良いよね…?


「じゃあ私が女心について教えるから、ジャンは男についてのこと教えて?」
「お前なぁ…煽んなよ。俺はただ…名前のことを大事にしたいだけだ。」


 
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