モブリット24時!


みなさんこんにちは。俺は名前と一緒にハンジ分隊長…長いので以下ハンジさんの副官をしているモブリットと言います。そんな俺の最近の1日を紹介したいと思います。

AM8:00 起床
今日はどんな騒動をハンジさんが起こすかヒヤヒヤしながら目覚める。巨人の実験でハンジさんにとんでもない事をさせられる悪夢で目が覚めることもしばしば…。

「モブリットおはよう!」
「ああ名前。おはよう。」

食堂で名前に遭遇。食事中も辺りを見渡したりして、誰かを探している様子。

「名前。誰を探してるんだ?」
「え…?誰も探してないけど。」

どうやら無自覚らしい。最近の名前は少しおかしい。正確に言うと、リヴァイ兵長と絡む様になってからおかしい。今まで全然してなかった化粧をしたり、ときどきぼーっとしていたり…。

(もしかして俺はピンチなのかもしれない。)


AM10:00
書類仕事に追われる。(半分はハンジさんに押し付けられたもの)
向かいの机で名前はすごい勢いで書類を書き上げている。

「そんなに急いで何かあるのか?」
「ううん。ただ3時になったら兵長にお茶を淹れに行きたいからと思って。」

どうやらその理由には兵長が関係していたらしい。正直、あまり面白くない。


PM 01:00
名前と一緒に食堂へ。
名前のパンを食べる手が止まっているから、どうしたのかと視線の先を追うと…リヴァイ兵長を発見。

「そんなに兵長のこと見てどうしたんだよ?」
「えっ!?別に見てないよ!」

また無自覚らしい。あんなに見つめていたくせに、それに気付いてないなんて…やっぱり名前は鈍感過ぎる。


PM 03:00
名前がリヴァイ兵長にお茶を淹れに行った。少しそわそわする俺。

「ねぇモブリットー。私ものど渇いたなぁ。」

ハンジさんが何か言っているが聞こえていないフリをする。

PM 03:30
名前がニコニコしながら帰って来た。何がそんなに嬉しいのか。

「何かあったのか?」
「兵長が今日の紅茶は悪くねぇって言ったから、ちょっと嬉しかった。」

やっぱり兵長が関係している。嬉しそうな顔が可愛い。でも、名前をこんな顔にさせるのは兵長だと思うと面白くない。


PM 04:30
他の班からハンジさんの頭が臭いとクレームが入る。問い詰めると、もう5日も風呂に入ってなかったらしい。

「いやだぁぁぁあ!時間がもったいない!研究させてよぉー!」
「ハンジ分隊長!歩く公害です!」

俺が体を押さえて、その隙に名前が頭を容赦なく洗う。こんな事はよくある為、名前の手つきはさすがだ。

「もう!泡立たないっ!」
「痛い!痛いよ名前!」

怒りをぶつける様にガシガシ頭皮を洗う名前。自業自得とはいえ、ハンジさんが少し可哀想に感じる。

PM 5:00
ハンジさんの洗髪が終わる。名前はまだ少し怖い顔をしている。

「もうこれで何回目よ!こないだミケ分隊長を気絶させかけたのに、まだ懲りてなかったんだ!」

怒ってる顔も可愛いと思う。それに、きっと名前のこんな表情はリヴァイ兵長は知らないはずだ。

「じゃあモブリット、私は立体機動の自主訓練に行ってくるね。」
「ああ。分かった。」

訓練に向かう名前の背中を見送った。毎日、訓練をかかさない名前を俺は尊敬している。


PM 10:00
寝る前に名前のことを考える。
きっと名前はリヴァイ兵長が好きなんだろう。本人はまだ気付いてないみたいだけど。でも、訓練兵時代から一緒に居る俺の方が名前のことを知っている。大丈夫だ。まだ負けていない。
そんな事を考えながら、俺は目を閉じた。


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