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「…………いや、でも俺今日店番じゃないしな」

 本日のシフトを思い出して、ナマエはぽつりと呟いた。
 行けば手伝いは出来るだろうが、わざわざちょっと『海賊』に会いたい程度の思いでせっかくの休みを失うのも困る。
 今日はこれから買い物をして、部屋を片付けて明日からの仕事がスムーズに進むよう準備をしなくてはならないのだ。
 やれやれと首を横にふり、ナマエは改めてその場から歩き出した。
 時々『白ひげ』という単語は耳にしたものの、買い物を終えてから家へ帰るまで、ナマエは『海賊』の一人にも出会わなかった。



end

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