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※最終的に死にそう 原作知識有りで死亡トリップして海賊に捕獲されこりゃもう死んだほうがマシだわーって目に遭ってるところを海賊皆殺しに来た赤犬に助けてもらった主人公。 中将?な赤犬を見て「あ、ここワンピースだ」と気付いたものの、もう命の恩人の赤犬至上主義になってしまった。 一途なもので「この人の役に立ちたい!」→海軍入り 「あの人の近くで働きたい!」→超頑張って赤犬部下まで異動する。 その間にサカズキさんは大将になってた。 赤犬大好きでそれを隠そうともしない主人公に、周りは若干引いているかもしれない。 それでも構わないんだぜ!とばかりに赤犬に忠実な主人公と、忠実なポチとなっている主人公を憎からず思いつつある赤犬。 「サカズキ大将!お時間がある時にでも、お手合わせをお願いしたいのですが!」 とか言って寄ってきたら相手してあげるくらいには好んでいるかもしれない。 そして叩きのめされてめっちゃ痛い目見てるけど赤犬!赤犬!な主人公には逆効果というか。 反赤犬派に犬が犬飼ってるとか言われて俺はともかく大将になんて口利くんだごらぁああ!と暴れたりしたかもしれない。 ポチは犬は犬でもどちらかと言えば狂犬な方でした。 手綱もてるのは基本的に赤犬だけだからあまりその意味がない! 任された遠征でいつものように海賊を討伐して、さあ帰ろうすぐ帰ろう!となったところで遭遇したのがエース。 海賊だからぶっころ!と行きたいところだけれども、自分の実力でエースに勝てるとはまだ確信できないので手出ししない主人公は、私服だったので海軍だとは気付かれなかった様子。 ご飯に誘われて、無理やりご飯に連れて行かれて、何だかんだと話をして、エースが寝て、仕方ないからエースの分のご飯を奢って帰った。 主人公は知識有りなので、まあエースは今殺さなくてもいずれサカズキ大将が殺すんだし、とか思った。 そしたら次の遠征で、また遭った。 向こうも主人公を覚えていて、あの時飯奢ってもらったからそのお礼で!とか言われてまた飯に連れて行かれた。 今回は海軍も近いので主人公誰かに見つかるんじゃないかと気が気じゃない。海賊と一緒のところなんて見られたら!と思って断ったのに、エースが捨て犬顔するものだから断り切れなかった。捨て切れなかった日本人精神。 何だかんだしゃべってご飯食べて、またエースが寝る。 放っておいて帰ったらこいつ食い逃げしかねないし(原作知識)、でも金払ったらまたあったときまた飯に誘われそうだし、ということで主人公はちゃんとエースが起きるまで待って、奢ってもらって終了した。 エースは海賊の癖に海賊らしくない海賊だった。 誰が死ぬ、とか話の流れしか覚えていなかった原作知識をだんだんと思い出して、そういえばあの漫画の主人公もそうだったなー、とか考える主人公。 自分が関わった海賊達は徹底的に屑だったから徹底的にやってきたし、それを後悔することは全く無いけど。それにエースだって確実に死んでしまうのを知っているから。 でもなんかモヤモヤっとしているところで、本部で青雉に遭遇。 「そういえばお前さん、この間火拳のエースと一緒にいたよね?」 「え……」 「まー……アレだ。サカズキは案外お前さんのこと気に入ってるから、もう少し気をつけなよ」 どうにもこうにも見られていた。 しかもなんか、仲良しだと思われていた。 違うから!違うから!と慌てて弁解する主人公を相手に、とても面倒そうな顔をした青雉が、まあ正義なんて〜とダラけきった正義を披露して去っていった。 徹底的な正義の元で生きてきたのに、そんなことを言われても困る。 主人公のモヤモヤが酷くなった。 赤犬は何となくモヤモヤしている主人公に気付いて、具合が悪いのかと勘違いして、気を使ったりもしてくれるかもしれない。 それでやっぱり赤犬大将至上主義ー!!!ってなって、大将万歳しつつ過ごしていたら、戦争編。 どうしてか主人公はエースを助けてしまっていたの巻。 何故こんなことをしてしまったのか、自分でも意味が分からない。 ただ、赤犬がルフィを狙って、エースがルフィを庇って、ああここで死ぬんだよなって思ったのに、気付いたら走ってて思い切りエースを庇ってしまっていた。 エースはルフィと逃げ出して、傍には赤犬が立っている。 見上げた先の赤犬は、当然ながらめちゃくちゃ怒っている。 それはそうだ。何故なんて聞かれたって、主人公にも分からない。 海賊は屑で、今まで主人公が殲滅してきた海賊はみんなそうで、倒してきた海賊達は大概が主人公の前で悪いことをしていた。 けれども、主人公はエースを悪い方に入れられなかったりなんかした。 徹底的な正義の元にいたのに、その徹底的さに疑問を抱いてしまった。徹底的になりきれなかった。 大将赤犬のそれを否定してしまったみたいで、罪悪感が半端無い。 なんてことをしてしまったんだろう、申し訳ない、ごめんなさい。 そうは思うし、自分がしでかしたことをすごくすごく後悔しているけれども、何も口からは出てこなかった。 裏切ってしまった、やらかしてしまった、ごめんなさいとただ赤犬を見上げる主人公の前で、裏切られて厳しい顔をした赤犬はマグマをみなぎらせた右腕を確実に振り上げて。 ……ここで誰も助けなければ死亡エンドだけど赤犬夢だと思いますが、死にネタにしかならないぞ……!ということで終了。 戻る |