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発掘品。
たぶん下書き。
いつもの小細工がされてないやつ(小細工って(笑))



音パロ、ロイアリ

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ロイドさんというお人は嘘でできているのでは、と、たまに思ってしまう。それは彼が本質を隠してしまうことに長けていたからです。
いつだって模範回答。
上手い具合に最善の道。
けれど、いつだって彼の本当の意見ではない気がするのです。



ロイドさんは気が付いたら、声を掛けてくれる。それは私が元気な時であろうと、落ち込んでいるときであろうと。そうして、元気な時は更に元気に。落ち込んでいるときには元気になるように。
だからそんな彼が落ち込んでいるのを見て、私は励ましたかったのに、声をかけれなかったのです。
学校近くの公園でブランコに腰掛け、足だけで前後に少し、漕いでいた。
キーコ、キーコ、虚しく叫ぶブランコの音はは彼の声のようで。
学校帰りの私は、暫く呆然とその姿を見つめているしか、出来なかったのです。



「あれ?アリア君?学校帰り?」



目が合うと、彼は柔らかに笑いました。哀愁漂う姿から一変して。
さっきまでのあの姿はどこへやら、いつもの飄々とした彼がブランコに座って、手を振られた。


「ロイドさん‥」

「ラルゴでいいって言ってるに、みんなロイドって呼ぶんだよねぇ」


くっくっ、と苦く地面に向かって笑った彼は、ブランコから立って、私の方へ歩いてくる。ふわりとしたオーラを身に纏って。
そうして、傍に来て、囁かれた。








「元気ないみたいだけど、どうしたんだい?」








寒いからそこらへんの喫茶店に入って話さない?なんて。軽い感じで仰る。
ねぇ、ロイド先輩。
それは私の台詞ですとも言えず、口をぱくぱくして、閉じた。
元気のない女の子に相談していいよ、と言うのは模範的。けれど、私が元気がないのはらしくないあなたを心配したからで、でもあなたはそれを巧みに隠そうとされてて。

何を言ったらいいか、わからなかった。














パロのロイドさんはちょっぴり秘密主義で、色々出来る、頭の回転が早い方。

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