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博士とゴーシュ
博士は今は大学院生。
一度就職しましたが、やっぱり研究がしたくて院生に。
(サンマナとゴシュシル?アリ?)
自分の通っている大学の近くにある大学の医学部に、お邪魔した。手土産変わりに、あの人の好物を差し入れに。
無断で他の大学に行くのは本当はいけないんだけど、何度か学祭を見に行ってると、大体の教室や場所は覚えたから、素知らぬ顔で知ってるよくわからない長い廊下を歩く。ごく普通のローファーを履いているのにかつかつ、なんて効果音が聞こえそうなのは床がいい床なのかな、なんて検討違いな事を考えながら。
お目当ての研究室に着くと、軽くノックして、押した。
ドアの先には研究室らしく、奥の机で背を丸め、顕微鏡を覗きつつメモをしている姿がある。彼は直ぐにこちらに顔を向けて、久しぶりだな、と微笑む。
その片方のは目は変わらず黒い眼帯に覆われていた。
「お久しぶりです博士。これ、差し入れです」
「すまないな、スェード。それから私はまだ博士号をとっていないしがない研究員だ。名前で読んでくれ」
「そうでしたね。失礼しました。サンダーランドさん」
苦笑すると、彼はお茶を出そう、と言って立ち上がる。翻った白衣に、大人だなぁ、と思いつつ進められた席についた。お茶を入れている彼は革靴を履いて、足音はカツカツだ。
やっぱり、いい靴にいい床だといい音がする。
「…‥何足元ばかり見ている」
「‥あっ!すいません!いい音だなぁ、って」
「…‥お前の着眼点はいつもづれていないか?」
「‥そんなことは…‥」
お茶を出しつつ、お前の周りは至って普通なのにお前はまだ誰とも付き合っていない時点で、着眼点はおかしいとは思っていたが…‥なんて呟く博士に、勝手な事を言わないで下さい!と叫ぶと研究室はお静かに。ニヤリ、笑って悠長に返された。
悔しいからお茶をすすって、口を開いた。
「博士こそ、マナとはどうなってるんですか?こちらの大学では名物の夫婦扱いですからね」
「‥どこからそれを。少なくとも、あいつは否定しているだろうに」
「博士は否定しないんですか?」
「事実でないのは事実だ」
「紛らわしく言いますね」
「お前は同じアパートに友達と住んでいるのに、お泊まり会とか無いのか?」
「…‥何も無いですよ」
「毎回そうだよな。そもそも、私はお前を見ていると男としてお前が心配だ。」
「どういう意味ですか?」
「‥…妹、妹言っていて、他の女に興味がないように見える」
「あ!そうなんです、僕、シルベットの件で相談しに来ました」
今思い出した!
そんな表情をして本題に入り出したスェードを見ていると、こいつの天然さを痛感した。
ため息を吐きつつ、相談に耳を傾けると、アリア・リンクのこれからの苦労が思いやられた。
ゴーシュはひたすらにシスコンであればいい。
博士は追々。
補足は博士は何度かシルシルの足を見たことがあるので、ゴーシュは相談しに博士の研究室へいきます。
初めは菌があるから入るな!って言われていたりして。
マナとの関係も追々。
登場メモ
ネリ
サブリナおばさん
ラグ
ニッチ
シルベット
ザジ
コナー
アン
ネロ
博士
マナ
ハント
サラ
サンドラ
ジェイコブ
とりあえず睡眠!(睡魔に襲われた←)
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