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5

アリア独白。
パロ本編没冒頭。
アリアとボルト

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怖い、と思ったら直ぐにボルトに駆け寄って、寄り添って過ごした。
昔からお化けが苦手な私はよくそういった話を聞くと怖くて、でも怖い、と言えなかったからボルトに駆け寄って、ふかふかの毛に埋もれた。ボルトに寄りかかっている間中、ボルトは尻尾を優しく左右に振っていたのも憶えている。
ボルトはペットじゃなくて、私の家族だった。家族。かけがえのない存在。両親はよく家を留守にした。母はオペラ歌手として綺麗なソプラノを響かせ、父は作詞作曲家、として活動している。だからボルトは誰よりも私の家族。生粋の音楽家庭で唯一、普通の一面はボルトとの関係だったと思う。音楽家の両親は私を幼い頃から一流のヴァイオリン奏者のいる教室で習わせた。お陰でそこそこ弾き語りをして、食っていける。三流としてはやっていけるくらいには成長した。両親は一流だから私も一流にならなきゃならない。だから、まだ、頑張らなきゃならない。
だけどそうやって気張って気張って、疲れはてたときはボルトと寄り添って過ごした。


それは高校までの、出来事。




雷が、響いている。
雨は、豪雨として襲いかかっている。
その中アスファルトを蹴って全力失踪した。


(なんで天気予報外れるかな!)


今日は快晴でしょう。
携帯で確認した天気はそうだった。晴れ。だから安心しきって楽譜や筆記具とヴァイオリンとしか持たずに大学に行くと、帰る頃には曇り空が広がり、慌てて帰り出すとじゃじゃ振りの雨に合う始末。幸い、ヴァイオリンはロッカーにしまって学校に置いてきたから平気だけど、そうじゃなかったらこの雨でヴァイオリンが殺されていたと思う。ヴァイオリンが無事だから、今はこの豪雨をどうにか切り抜けようと走った。

















自宅に帰宅直後、エレナちゃん宅にお邪魔して雷の恐怖をやり過ごす流れでした。確か。
んで、恋話やペット自慢しーの、片手で持てる竪琴をエレナちゃんに弾いてもらいーの、って一夜明かします。
翌朝の登校中、管理人さんに演奏は夜中は控えるように!と言われるも、館長が助け船(あの音色で管理人さんも安眠できたんでしょ?とか)を出して…‥なんて考えていましたが、都合で没に。
一年生の時は多分こんな日は、アリアさんは泊めて!と言いに行くのはゴーシュなんでしょうけれど、周りの目の関係で徐々にエレナちゃんの方に泊まりそう。(一応ゴシュもアリアもモテる設定です。ゴシュとジギーさんは天然タラシ。館長は素でタラシ。エレナちゃんはかわいい、アリアは美人、てな感じで人気を集めてる‥というね‥)

あれだ、5人でアパートに帰っていたら音大のアイドルが帰っていく的な。←







とりあえず今年の冬は(もう3日しかないけど)ユウサリヒルズ(ハチノスヒルズにしたっけ?)のメンバーはスキー、スケートしに旅行に行きなさい。←
館長とジギーさん以外転けていたら本望です。(些細ですが、ゴーシュだと転けて、ノワールは転けなさそう。仮に転けても素知らぬ振りをして起きそう(笑))

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