main | ナノ



6


ロイエレ6の続き…‥?
───────

看病して、と甘えれたのは風邪のおかげ。
まだ帰らないで、とわがままを言えたのも風邪のお陰。
だから、もうしばらくしたら日にちが代わるから、と帰り支度を始めたロイドの服の裾を掴んで引っ張る事が出来たのもきっと風邪をひいていたから。
エレナ?といぶかしんで傍に膝をついたロイドにあわせて布団から身を起こした。


これも風邪のせいだから。

そう言って彼の頬に手を伸ばす。手のひらにじんわりと伝わる彼の体温。
温かいなぁ、と思いながら手を彼の頭にまわして顔を引き寄せた。ロイドはされるがままで、わかってるのかな、と思いながら目を伏せた。
彼に触れるだけのキスをして、もう一度風邪のせいだから、と呟く。
唇が離れてから目を斜めに伏せているしか出来なかった。だって言い訳しないと彼を引き留めることも、触れることも自分は出来ない。それが情けなかった。
力を無くしたあたしの手がするり、彼の頭から落ちていく。その手が布団に落ちる前に受け止めたロイドは手に指を絡めてきた。
驚いてしまってロイドの方を向いた。視線も、絡む。
彼の瞳は普段と変わらなくて何があっても動じないんだなぁ、と思わざるをえなかった。
ロイドは、こういう奴だ。
いつだって何だって私の精一杯は彼の片手の一滴。
熱のせいか、目頭が熱い。頬を伝うそれに気付いたときには優しい微笑を浮かべる彼の指に拭われていた。

これは僕のエゴだから。

呟く彼ともう一度、キスをした。


言い訳
大人って、理由が無いと傍にいれないの。
言い訳が用意できてるときだけ、少し素直になれるんだ。
















─────────
目指したのは甘いはずなのにシリアス?切なめ風味?←
最後のキスの種類やらはご自由にどうぞ。←


ロイエレは仲良しさんだけど、ちょっと本音を隠しあってる仲だと思っているのが反映されがちです。
ロイドはきっと腹黒なのを隠して優しい姿しかエレナちゃんに見せてないとか勝手に思ってます、はい。

昨日ので本当はロイエレ風邪ネタ終わりなんですが、昨日とんでもない事したからお詫びな感じでいちゃつきを投下。
しかしなんか後味微妙ですね。すいません´`

[ 35/116 ]
/soelil/novel/1/?ParentDataID=16


 
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -