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音大生ろいあり

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(どうしたらいいんだろう)


真っ白になった頭を無理やり動かそうとした。だけど思考回路はショートして、体もショートしているようだった。
目の前には大親友の幼馴染みがいて、後ろは壁で。部屋は大親友ことエレナちゃんの部屋で。どうしてこうなっちゃったんだろうと悩むと、ねぇ、と呟く彼の吐息が近かった。

「ねぇ‥君はエレナと僕をどう思ってるの?」
「親友、です」
「じゃぁ‥君の幼馴染みは?」
「幼馴染みで、親友、です」
「そうかい」

ゆったり。
そんな表現が適切な柔らかくて人の良さそうな笑みを浮かべたロイドさんは目の前にいた。ロイドさんのどんな楽器を奏でることのできる指が私の顔の輪郭をなぞった。目を見開いたら、彼は目を細めた。小さく失礼するよ、の声が聞こえたと思ったらどんな楽器をも吹くことのできる口が私の頬に一瞬触れて離れた。もしかしたらかすっただけかもしれない。もしかしたら寸止めかもしれない。ともかくとても近づいて、それから彼が立ち上がって離れた。

ひらり、手を振ってエレナちゃんの部屋から出ていく。


「困らせたみたいでごめんね。それじゃぁ、また」

残されたのは私と頬に温もり。
代わりに思考回路と体は火照って完璧にショートした。

















ロイアリ?
ロイアリと言い張る(笑)
素でタラシな館長はこんなこともお手のものかなぁ、なんてイメージ。

エレナちゃんの部屋にて二人きりなのは3人でお茶してたけどお茶とお菓子が足りなくなってエレナちゃんが買い出し。
考えればアリアさんや館長の部屋のお菓子を取りにいけばいいのに(笑)
いやいや、エレナちゃんは二人がどう動くか見たくてわざと買い物に行ったとか。←

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