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2


ゴシュアリ5の続き。
ただ、全く違うものを書いてしまった気がする(苦笑)

ロイドとジギーとエレナ(ゴーシュとアリア?)
館長悶々

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ひらり、紅葉が舞った。
その先に腕を組むような男女が見えて若いっていいなぁ、と思った。

レジャーシートの上にお弁当こと、重箱を並べてくれているエレナにありがとうと声を掛けていたジギーに耳打ちした。

「若いっていいよね」
「どうした突然」

いぶかしんだ彼にあれ、と指で前方の紅葉した楓の林からちらつく男女の姿を指で指した。
じっ、と彼が目を凝らしている内にエレナに話しかける。


「腕上がった?凄く美味しそうだよエレナ」
「ありがと。力入れたからね!せっかくの紅葉狩りだからいいもの食べたいし」
「それにしても、多すぎない?」
「だって、5人分なんだもの」
「そういえば2人の姿がないけど‥」


お茶を買いに自動販売機まで来た道を下っていったよ?

ゴミ袋に詰めた空のペットボトルを指差しなから言う幼馴染みにえ、と無意識に返していた。
それを気にするようでもなく、お箸を車から取ってくるね、とレジャーシートから彼女は立ち上がった。
それを機にジギーが口を開いた。


「あの林の先にいるのはゴーシュとアリア・リンクじゃないのか?」
「髪の色はそうだねぇ」


呟くように会話をするとジギーがいいのか?と、視線で問いている気がした。

「何だい、ジギー?」

それに素知らぬ振りをして質問したらお前がいいなら俺は何も言わない。彼はそう呟いて紅葉に視線を合わせた。
彼のこういう時は深入りしようとしない性格は有り難かった。
ゴーシュとアリア君が腕を組んでいる。
ちくりと胸がいたんだけれど、ジギーの"いいのか?"の視線に答えないでいれば、まだ誤魔化せる。
かわいい後輩らが腕を組んでいる。それの意味は一体何を指すかといえば、付き合っているのかな?そんな容易い疑問だ。僕らにそれを言わずにひっそり交際していたっておかしくはない。僕らより若い彼らは秘密主義でもおかしくなんて、ない。


ただ、それでも親しい僕らに言ってくれないことにちくり、胸が傷んだんだ、きっと。


2人は紅く色づいた林の先にいるけれど別に紅葉した道じゃなくても絵になるだろうなぁとぼんやりと思う。
もう一度、若いっていいね、とジギーに耳打ちしたら彼は黙ったままだった。
目に痛い紅葉の色彩のせいで、前を見ていられないと言い訳して、エレナの向かった車へ僕も足を向けた。

「エレナの手伝いに行ってくるよ」


今度は彼はあぁ、といつものように返事をした。なんだ、聞こえてるんじゃないか。小さくいうとじろり、ジギーが睨んだから小走りで進む。
ひらり、地に落ちた紅葉を踏みつけて進んだんだ。




紅葉といいわけ
(だって、あまりに赤いから)












館長ごめん!!
エレナちゃんとアリアさんで揺れる彼を書きたかったのに無理でした←←


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