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(私が拾えた音色はごくわづか)



初めて彼のチェロの音色を聞いたのはいつだろう。いまでこそ優しくて包容力のある音色だけど、初めて聞いたのはいつで、どんな音色だっただろう。ふと、そんなことを思った。

先にステージにてチェロを奏でる姿はやはり優しさと、確りとした決意が伝わる。ライトアップされているだとか、そんなものを差し引いても迫力と包容力のある音色が流れている。
たかが大学の文化祭。
そのステージでソロをやるだけの事なのに、こうまでも力の差を見せ付けられるとその背中にすがりたくなる。彼はチェロの全国一位を先月とった。私はヴァイオリンソロで国内最高成績、5位だ。それでも校内ではトップクラスだからここにかり出された。
楽器は違えど実力の差は歴然としていて、ため息を吐きたくなる。

これが幼馴染みの演奏、だと思うと余計に。

奏でられているバッハの無伴奏チェロ組曲第一番前奏曲に耳を傾けながら、自分の十八番の曲に思考を巡らした。

(3曲よ)

文化祭というお祭り行事だから好きな曲を3曲セレクトしてステージで弾け、としか指示を受けていない。どれを弾くか悩んだ。2曲はクラシック。最後は盛り上げるために適当な最近の曲をヴァイオリン向けにアレンジして奏でるのが無難である。















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意味不ですいません。
アリアさんのお話を参考に考えていただけたら。

キャラクター設定紹介のお話(名前の分はそれです)を書き終えたら時期に合わせて文化祭でスタートする予定でいました。
できませんでした←
パロで登場させたい子達の設定紹介を書き終えて、時期にあったものからスタートさせていこうと思います。


要はこれ、連載冒頭没案。
捨てるの勿体なかったからとかそんな。(1ヶ月くらい眠っていたけどね(笑))

手抜きさーせん!←

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