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12


エレナとアリアとロイド
ホワイトデー2 

11の続き
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ロッカーに襲われて尻餅をついたのは、その日が初めてだった。
だって、まさか小箱が雪崩れてくるなんて。本当に、アリアが言うように、初めて沢山もらう苦労がわかった気がした。後ろで、すごい、と呟く声が聞こえる。振り替えると、どうにかチョコを抱えたままのアリアと、奥にはロイドが見えた。


「何してるんだい、2人とも‥って、膨大な量。」

「ロイドさん」
「ロイド!ね、ちょっと拾うの手伝って?」
「僕が持って帰るときは手伝ってくれなかったのにね」
「…‥すいませんでした。だから手伝って下さい」


ぶっきらぼうに言うと、よくできました、と言って膝をついた彼の影が隣に落ちた。
色とりどりの小箱は、どうにかあたしの腕の中に収まっていく。


「手伝えなくてごめんねー」
「ううん!寧ろアリアはそれを落とさない事に努めて!」
「あ、う、うん」


そっか!と言いたげに頷いたアリア。どうにかすべて拾い上げたあたし。ロイドが、購買にいって袋もらってこようか?の提案に二人でこくこく頷いたのは言うまでもない。
流石に体験者は対応の仕方がわかってるんだなって、思った。
購買へと廊下を駆けていくロイドに、ありがとーって叫んだ。
アリアが今テスト中!とあたしに青い顔して指摘をしてくれた。













エレナちゃんはこんなイメージです(笑)
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