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「ちう、サンドイッチくれー」



昼休み…


早弁をし、弁当がなくなった田島は真っ先に彼女のちうのところにいく



『はい。今日は初めて作ってきたから、ちょっと豪華にフルーツサンドだよ』



ラップにまかれた、色とりどりのフルーツサンドを田島に差し出す



「ありがとーなっ」



『どう致しましてっ!!』



「いただきますっ!!」と言って、田島とちうはフルーツサンドにかじる



「おっ、うまそうじゃん」



「どっ、どうしたの…これっ!?」



学食を食べて帰ってきた泉と三橋が、2人の前に現れた



「オレが昼飯食っても腹減るから、ちうが作ってきてくれたんだ」



笑顔を浮かべながら、田島が自慢げに言った



「いっ、いいなっ!!」



三橋が目をキラキラさせながら、田島とちうが持っているフルーツサンドをみる



『三橋くんも泉くんも食べる?』



ちうの言葉にパァッと顔が明るくなる三橋と泉


学食だけでは、足りなかったようだ



「んじゃ、1個もらうな。サンキュー」



「ああ…ありがと、うっ!!」



「うまいなー」



「オレ、このサンドイッチ…すき、だっ!!」



『えへへっ、ありがとう!!』



3人が仲良く話をしている中、田島は1人、むすっとした表情でフルーツサンドを食べていた



『どうしたの、悠一郎?』



田島の小さな異変に気づいたちうがそう聞いた



「なんでもねぇー」



『あのさ…悠一郎、三橋くんや泉くんにフルーツサンドあげたことで拗ねてるの?』



「…」


ちうの言葉になにも言わないのは、事実だから…



『悠一郎』



ちうは優しく名前を呼び、ギュッと抱きついた



「ちう…?」



『フルーツサンドはみんなにあげるけど…私がこうやって抱きつくのは、悠一郎だけだよ?』



顔を真っ赤にして、田島に言うちう…


「…サンキューなっ、ちう!!」



嬉しそうに笑いながら、田島はちうに抱きついた



「大好きだぜ、ちうっ!!」










 あなただけ










(ちう、超かわいいー)

(悠一郎、恥ずかしいよっ!!もうっ)

((オレらが恥ずかしいぜ))


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