「あー腹へったあ!」


バタバタを走って部室に来る
なり、そう叫んだ。
田島は私を見つけると目を輝
かせ飛びついてきた。


「ちょと、田島。重いよ」
「何かちょーだい」


私の言ったことは田島
にはどうやら聞こえて
なかったらしく、飛び
ついたままだからよろけた
お腹すいてるから、頭の中
食べ物のことしか考えてな
いんだろうなとバックを探る。


「おにぎりなら作ってあるよ」
「さんきゅー!」


おにぎりを渡すなり田島はあっと
いう間に食べ尽くしてしまった。
田島って本当食べるの
早いんだなあと感心する


「美味かった。」
「田島にそう言ってもらえると嬉しいよ」
「また作ってくれな!」
「私のでよければ」


田島はお前だからだよ!そう言う
と満足そうに練習に戻って行く


「まあ、作り甲斐があるよ」


きっと、明日も明後日もお腹を
すかしてくる君を待ってる私



これくらいしか君に出来ないから


(今度はお弁当にしてもようかな)

20100220.
加筆110526.



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