短い冬休みが終わり
生活のリズムが狂った
まま新学期を迎える。
始業式は校長の話が長く
あくびが止まらなかった。


「ふわー」


始業式が終わって、
やった学校終わりーと伸びを
すると同時にまた欠伸が出た


「ねみー!」


隣の席の悠が欠伸をする
あたしの欠伸が移ったの
かなと小さく笑う。


「お前も眠いんだろ?」


ずっと欠伸してただろ
と付け足して笑う
すると何かを思いついたのか
悠は席を立つと私の手をひく


「どこ行くの?」
「いいとこ!」


何だか良く分からないまま
連れられて来たのは屋上


「悠なに考えてるの今、冬だよ」
「この時間帯は晴れてればあったけーの!」


良いからと言われるまま
横になると目の前は雲ひとつない空
風は少し冷たいけど、太陽が当たって
気持ちがいい


「さいっこうだね!」
「だろ!」


あたしの隣にいる悠は
三橋と泉には言うなよ
と言って目を瞑ってしまった

寝ている悠の顔は
なんだか大人びて見えた



ふわふわわ


(ずっとこうしていたいな)

20100111.
加筆110526.



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