高校3年の夏
新学期が始まった。
これからもっと忙しくなるな
進路とか進路とか

頬杖をつきながらため息をつく。
窓の外を見と木々が揺れていた

野球部がちょっとだけ羨ましかった
特に9組の野球部。泉とか田島とか
でっかい夢がありそうだよね。


「ゲンミツに声に出てンぞ!」


だからゲンミツの使い方
間違ってるってば。と笑う

声をする方を向くと
満面の笑みの悠一郎


「因みに俺はの夢は野球選手だ!!」


あら、やっぱり。でっかい夢だ。
なんて感心してる場合じゃない
にこにこだった悠一郎がにやにや
しながらどうだ!と近くで叫ぶ


「うん、悠なら絶対なれるよ」
「そっか!!できる気がする」


あははと悠一郎が笑う
私は再び窓の外に目線
を戻した。


「お前は?」
「・・・うん」


うん。ってなんだよ分かんねーよ
って笑いながら頭を撫でてくる。
悠ってこんな大人っぽい笑い方
するんだ思わず見惚れてしまう


「夢決まってないならさ!」



野球選手のお嫁さん


(心臓が止まるかと思った。)
(まあ、悪くないんじゃない)


20090821.
加筆110524.



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