じゃーーん
ギターの音が部屋に響き渡る
音がでるのは凄く気持ちがいい
もうすぐ、軽音部の定期リサイタ
ルがある。自分の今までの努力
を披露する日。すごく楽しみ。


「がんばろう」


相棒のギターをぎゅっと抱きしめる
このギターは3年前からの付き合いだ


「よっ!」
「わあ」


急に話しかけられ、
間抜けな声と共に
ぱっとギターを離す
振り向くと田島がいた


「驚かさないでよ」
「わりー、てか緊張してんのか?」
「・・・ちょっとだけ」


そう言うと田島は私の手を握った


「!」
「ほんとだ、手つめてぇ」


状況がよく分からず。真っ赤に
なってる私を抱きしめる


「た・・じま」
「俺ちゃんと見るから大丈夫だ」


ぽんぽんと頭を撫でられると
なんだか落ち着いた。田島は
いつものように無邪気に笑った。


「うん、私の歌ちゃんと聞いてね」
「おう!」



奏で


(君のために歌うよ)
(この想いを)

20090530.
加筆110523.



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