お昼を食べた後の家庭科の
授業は非常に眠い。あくびが
出る。窓の外をぼんやり眺め
ているとちょんちょんと肩を
つつかれた。


「どーしたの田島?」
「今日さ、一緒に帰ろーぜ!」
「あ、うん」
「んでもって、野球部見てけよ」


昼を食べた後だからか
口元にご飯粒をつけながら
無邪気にそう言う田島に私
は笑って頷いた。


「じゃあ、放課後待ってるね」
「おう!」


またチャリの後ろ乗ってくだろ?
と言われて頷くと田島は嬉しそう
だった。


そんな私と田島くんのやりとりを
聞いていた泉と三橋が突っ込んでくる


「お前ら、いつくっつくの?」
「くっつくって?」
「友達、以上な、感じ、す、る!」
「田島は友達だよ?」
「あー、もういいや。」


田島とコイツが友達だよねー!
と言い始めたから、まじで
春は遠いみたいだ。



天然×バカ


(田島がバカでよかったよ)
(好きな奴に友達だよなんて言われた日には・・・)
(やってけねえよな)
(う、ん)

20090427.
加筆110520.



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