「今日も打つ!」


カキーーーン


悠一郎が言った通りに
ボールが飛んで行き、
空高くあがる。
毎回のように驚かされる。


「ほーらねー!」


やっぱ凄いね!と叫ぶと
だろー!太陽みたいな笑顔
を私に向ける。

監督が練習の途中で休憩をとるよー!
と言う声に走って私の方へ向かって
くる悠一郎


「悠一郎、お疲っれー」
「へへ、充電じゅうでーん!!」


勢いつけて抱きつくのは反則
この暑いのにしかも悠一郎も
暑いときた。充電じゃなくて
電池切れになりそうな私。


「もう・・・」
「あれ、ヤダった!?」
「そんなことないけど、」
「なんだ!じゃーいーじゃん♪」


ほら、またすぐに悠一郎は
私に笑顔を向けてくる。
その度に、心臓がうるさく
なるの。


「悠一郎は・・・笑顔がいーね。」
「ん、どした急に!」
「いや、悠一郎の笑顔は太陽
みたいだなって思って。」
「じゃあ、お前は向日葵だな!」


それを言い残して悠一郎は練習に戻った

悠一郎が太陽で私が向日葵か。
よく分からないけど、急に可笑しく
なって笑った。太陽と向日葵って
それって似てるってことだよね。



君は太陽で私は向日葵


(なんか、嬉しいな。)

20090403.
加筆110520.



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テーマ「人外ファンタジー」
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