起立、礼、さようならーと共に
どだだだだと勢い良く私のク
ラスに駆けてくるのはきっと
悠一郎だ。


「うおー」
「わっ」


教室に入って来ては私の名前を大声で
呼んでしまいには思い切り抱きついてきた


「なあなあ、練習見に来るだろー?」
「行くよ。だから悠、離れてね?」
「えーなんでぇ!?練習前の充電なのにー」


教室室なのに、皆に注目されてるじゃん
恥ずかしいよって私だけか・・・


「んじゃ、行くか!」
「うん」
「俺、今日もじゃんじゃん打つから!
ちゃんと見とけよー」
「頑張って悠」


フェンス越しにブイサインを送ると
悠はニイと笑った

普段の悠の笑顔もいいけど
野球してる時の悠の笑顔は
不思議と何でも出来そうな気がしてくる


「お前のために打つ!」


私を指さしてホームラン宣言。
カキーンとスカッとする金属音がする。
今日も悠一郎は大空にボールを飛ばした



キミの笑顔は魔法


(お前の笑顔見るとボールの飛びがいーんだ!)

20090322.
加筆110517.



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