今日は2月14日。
女の子にとっては大切な日

私は今日、悠一郎にあげるか
あげないか迷っているところ
だって、あげる勇気なんてない
どんな風に渡せばいいのか、分
からないから。

悠一郎からくれって言ってくれ
たらあげようかと思ってるんだ
けど・・・。
今日はため息がよく出る日だなあ
顔をあげると目の前には


「ゆ、」
「ゆ?」


満面の笑みの悠一郎
ぼっと赤くなるのを隠すように
私はうつむいた。


「なんだよ?」
「べ、別に」
「なんだよ?」
「なにが?」
「今日、お前変!」
「え!」


それはさすがに傷つくよ。
確かに、チョコ渡すタイミ
ングとかあるから、
変かもしれないけれど・・・


「あ、バレンタイン!!」
「!」
「それで今日変だお前ー」
「そんなこと、」
「あるだろっ」
「・・・」
「誰にやんの?」


悠一郎に決まってるじゃん!
私がほかの男の子と仲良くして
いるとこ一度も見たことないでしょバカ!
うちばっかドキドキしてばかみたいじゃん


「さて、誰でしょー?」
「俺の知ってるやつ?」
「さあ?」
「俺?」
「さー?」
「俺じゃない?」


急に真剣な顔になって、
少しずつあたしに近づいてくる


「なあ、」
「…!」


悠一郎は髪を軽くなでて
髪にキスをした


「ゆうっ」
「誰だよ本命」
「・・・ゆうだよばーか!」
「素直じゃねーな」
「む」
「最初っからそー言やいいのにな」


悠一郎はいつものようにニカっと笑った
確かに素直じゃないし、すぐ照れるし、
でも、悠一郎を好きなのはホント



あいらぶ、ゆー!


(おっきなハートのチョコをあげましょう)
(おお!)
(手作りの愛を)
(うめー!!)

20090222.
加筆:110517.


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